婚約指輪の立て爪デザイン(ソリティア)を写真付きで解説!
一粒のダイヤモンドを立て爪で留めたデザインは、婚約指輪の代表的なデザインの一つ。
ただ、シンプルなデザインゆえに、
「どれも同じに見えてしまう・・・」
と感じる人もいるようですね。
そこで今回は、さまざまな立て爪タイプの婚約指輪を違いが分かるよう、解説しながらご紹介します。結婚スタイルマガジンは、ジュエリーブランドNIWAKA(ニワカ)のサポートで運営されています。一部NIWAKAの商品写真を使って解説していることをあらかじめご了承ください。
立て爪タイプってどんなデザイン?
そもそも、婚約指輪の立て爪タイプはどんなデザインなのでしょう?
婚約指輪にはさまざまなデザインがありますが、代表的なデザインの一つに「ソリティア」があります。
「ソリティア」とは、リングの中央にダイヤモンドが一粒だけ留められたデザインのこと。
フランス語では「ソリテール」といいます。
そしてソリティアの婚約指輪は、爪があるものとないものに分けられ、あるものを「立て爪タイプ」と呼びます。
ソリティアの爪あり(左)と爪なし(右)
ソリティアは爪で留められたデザインが多いため、「ソリティア=立て爪タイプ」とされることも多いようです。
そんな立て爪タイプの婚約指輪はシンプルなデザインゆえに、
「どれも似通っていて、違いがわからない・・・」
という人もいるようですね。
実際は、シンプルなデザインのものほど、ごまかしが効かず完成度に差が出ると言われています。
リングの「爪」や「石座」、「腕」などの形状の違いによって、見た目の印象は大きく変わるもの。
ここでは、リングの部位ごとに詳しく分類をして、どんな風に印象が変わるのか、解説してみました。
婚約指輪のデザインを見る目が養われますよ。
さっそく見ていきましょう!
【要素1】爪の本数
「爪(つめ)」とは、婚約指輪のダイヤモンドを留めている地金部分のこと。
爪で留めることで、色んな方向から光が入り込み、ダイヤモンドがより一層輝きます。
爪は6本爪もしくは4本爪が一般的。
それ以外に5本爪、8本爪などもあります。
爪の本数で指輪全体の印象がどう変わるか見ていきましょう。
クラシックな「6本爪」
6本爪は立て爪デザインの婚約指輪の中でもっともスタンダードな留め方。
ダイヤモンドの丸い形に沿って留まっており、バランス良く見えます。
「4本爪」はモダン・シンプルな雰囲気に
爪の本数が減ることでシンプルな雰囲気になります。
爪の配置が、四角(□)なのかひし形(◇)なのかによっても印象が異なります。
睡蓮(すいれん)・・・爪の配置がひし形(◇)
十字に留めることで、ダイヤがスクエアに見え、少しクラシカルな印象に。
絶妙なバランスが必須の「5本爪」
5本爪の婚約指輪はなかなか見つけられません。
それは、デザイン上、腕とのバランスをとるのが非常に難しいからです。
ダイヤモンドを均等な位置で5点留めする加工はバランスが取りにくく、高い技術が要求される留め方です。
繊細さやクラシカル感が出る「8本爪」
爪の本数が増えることで、繊細さやクラシカル感が演出できます。
その分細やかさが必要で、雑な造りだと美しくないこともあります。
爪の本数だけでなく、爪の形状や大きさによっても印象は変わります。
例えば、爪の大きさ。
爪はダイヤモンドを隠さないように、小さく目立たないように留めることが多いです。
ですが、あえて大きくしてデザインとする場合もあります。
爪でダイヤモンドを留めるのは人間の手作業。
そのため、クオリティの高いブランドの場合には、爪がきっちりと等間隔に配置されるように精度高く留められています。
一方でみんなが知っている海外の有名なブランドでも、爪のバランスの精度をそれほど気にしていないところも。
几帳面な日本人からすると、気になるポイントかもしれませんね。
【要素2】石座の形状
「石座(いしざ)」とは、ダイヤモンドをセットする部分。
石座の形状は、リング全体のイメージやダイヤモンドの見え方にも影響を与えます。
どんな形状があるのか見ていきましょう。
シンプル
こちらの石座は定番の形。
シンプルだからこそ洗練さに差がでるデザインです。
デザインあり
婚約指輪の石座には透かし模様のようにデザインされているものや、王冠のようなデザインもあります。
石座の形状にこだわった婚約指輪をいくつかご紹介します。
ことほぎ アーム透かしあり・・・繊細なラインでつながった透かしのある石座。腕と石座の丸みのあるライン形状を合わせバランスよく統一感があります
結(ゆい)・・・ふたりの固い絆を「結び」という形で表現。お祝い事で使用する水引の「あわじ結び」をモチーフとし、側面から内側まで途切れることなく繋がっています
睡蓮(すいれん)・・・石座部分で睡蓮の花を表現したデザイン。睡蓮の花びらを思わせるしなやかな曲線が石座全体に繋がりダイヤモンドを優しく包み込んでいます
サンティエ・・・花びらが幾重にも重なる八重咲きの薔薇を表現。王冠のような石座が特徴
花雪(はなゆき)・・・雪の結晶をイメージした指輪。指輪の内側から見た時に通常は円形となっている石座が、雪の結晶のように六角形を描いています。側面から見ると石座全体が丸みを帯びており雪の結晶がふわり舞い降りた瞬間をイメージしています
カップのような石座
ダイヤモンドを包み込むような、カップのような形状になっているデザインの石座も。
ダイヤモンドが実際の大きさよりも大きく見える効果がありますよ。
爪や腕とつながっている石座
爪から石座、さらに腕がつながって一体化しているデザインもあります。
【要素3】腕のライン
指を通す輪っかの部分のことを「腕(うで)」や「アーム」と呼びます。
正面から見たときのラインにより指輪の印象に大きく影響します。
腕のラインは大きく「ストレート」と「ウェーブ」の二つに分けられます。
さらに、ウェーブの中には、「S字」、「V字」、「U字」があります。
ストレート
正面から見た形が真っ直ぐなラインで定番の形。
全体が同じ太さ・幅のアームもあれば、
中央のダイヤに向かって絞られたデザインもあります。
ウェーブ
全体に緩い曲線を描く形。
S字は柔らかな雰囲気になります。
V字はシャープな印象になります。
またU字リングは、V字リングよりもカーブが控え目です。
腕のライン以外に、腕の太さも中石の大きさの見え方に影響します。
肩があるデザインも
「肩(かた)」は、石座と腕をつなぐ重要なパーツ。
全ての婚約指輪にあるわけではなく、高さを出して、より高級感を演出したいときに使われます。
腕の両脇からスロープのようにダイヤを留めた「カテドラルセッティング」などがあります。
花咲(はなえみ)・・・今まさに花開こうとしているつぼみをダイヤモンドに見立てています。石座の高さを抑え、側面から見ると丸みを帯びたふっくらとしたフォルム
カテドラルタイプのリングは安定性があり、引っかかりにくいのも特徴。
立て爪デザインの豪華さと、爪なしの扱いやすさの両方を兼ね備えたデザインです。
まとめ
一見似通っていてデザインの違いが分かりにくい立て爪タイプ。
リングの「爪」「腕」「石座」などの形状の小さな違いにより、デザインの特性が出て印象を決めます。
デザインの違いを見極めて、彼女にぴったりの立て爪デザインの婚約指輪を選んでくださいね。
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