ユニークでゲストを笑顔にする新郎謝辞って？文例集とポイントをご紹介

新郎謝辞の基本構成

まずは新郎謝辞の基本的な構成を、簡単にご説明します。

1　挨拶

集まってくれたゲストへ、まずは感謝の気持ちを伝えます。

例）
本日は、私たちの結婚披露宴にご出席賜りまして誠にありがとうございました

2　エピソード

二人に関するエピソードや、これからの抱負を語ります。

例）
3年間の遠距離恋愛を経て、今日というおめでたい日を迎えることができました。これも皆様が二人を支え、励ましてくれたおかげです。感謝の気持ちを忘れずに、これからは二人で温かい家庭を築きたいと思っています

3　結びの言葉

改めてゲストへの感謝と、「これからもよろしくお願いします」という気持ちを込めて締めくくります。

例）
未熟な新米夫婦ですので、結婚生活で壁にぶつかることもあるかと思います。
皆様、これからも変わらぬご指導、ご鞭撻をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました

基本的な構成はこんな感じです。

では次に、新郎謝辞を成功させるために押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

成功させるポイント

忌み言葉に気をつけて

お祝い事では、縁起の悪いとされる「忌み言葉」は使わないようにしましょう。

一例は、こんな感じです。

〇別れや再婚を意識させる言葉
「別れる」「切れる」「戻る」「再び」・・・など。

〇同じ言葉を繰り返す重ね言葉
「くれぐれも」「重ね重ね」・・・など。
ただし、「日々」「みるみる」「いよいよ」など、縁起の悪くない言葉が続く重ね言葉は、気にしなくていいという考え方もあります。

忌み言葉についてはこちらの記事も参考にしてくださいね。

「忌み言葉」とは？結婚式で避けたいNGなワードまとめ＆言い換え一覧

ユーモアはほどほどに入れる

ユーモアは、「エピソード」部分に少し盛り込むくらいがベスト。

笑いをとろうとするあまり、スピーチを崩し過ぎると・・・なんだかグダグダな雰囲気になってしまうかもしれません。

始めの挨拶や結びは、きちんとした言葉でゲストへ感謝を伝えるようにしましょう。

長くなり過ぎないように

新郎謝辞は披露宴の最後。
ゲストを疲れさせないためにも、長々と続くスピーチは避けましょう。

だいたい、2～3分程度にまとめるといいですよ。

誰かに聞いてもらう

本番の前に、誰かにお願いしてスピーチを聞いてもらえるといいかもしれません。

おかしいところがないか、意見が聞けると心強いですね。

ただしその人へのネタバレにはなるので、人選はよく考えましょう。

当日に気をつけること

謝辞を伝えるときは、早口にならないよう、大きな声ではっきり、ゆっくりと話しましょう。

できれば視線を会場全体のゲストの方へ向け、アイコンタクトをとる気持ちで話せればベスト！

より気持ちが伝わるスピーチになりますよ。

自分の言葉で伝えよう

例文通りにコピーしたような謝辞・・・悪くはありませんが、いまいち気持ちが伝わりにくいかも。

かしこまった文章を読み上げるより、自分の言葉で、自分の気持ちを伝えた方が感謝の気持ちが伝わります。

たとえば結婚式で感動したことや、天候のことなど、当日のエピソードを加えるとなおよし！

本当に心からそう思っているのだな・・・と、ゲストに気持ちが届くでしょう。

では最後になりましたが、ちょっとユニークな新郎謝辞の文例を見ていきましょう。

ユニークな文例

ここでは、エピソード部分に盛り込みたいユニークな文例をご紹介します。

当日の気候をネタにする

僕は雨男なので、デートで雨が降るたび彼女に怒られてきました。そして今日という日も、見事に土砂降りです。
これには彼女も、怒るより先に笑ってしまったようです。まさに雨降って、地固まる。
これからも二人らしく、泣いて笑って、楽しい家庭を築きたいと思います今日のうだるような猛暑にも負けないよう、熱すぎるくらいの愛を育んでいきたいと思います

二人のおもしろエピソードを入れる

5年というお付き合いの中、僕たちは喧嘩がほとんどありませんでした。
それは〇〇さん（新婦）が、いつも優しく接してくれるおかげです。ある日「どうしていつもそんなに優しいの？」と聞くと、
「私保育士だから、腹が立ちそうなときは相手を幼児だと思うようにしてるの」と言われました。幼児だと思われていたことは衝撃でしたが、結婚生活において大切なポイントを学んだように思います当時無職だった僕は、プロポーズを三度断られました。

僕はわりとタフなので、その後就職も決め、OKを貰うまでプロポーズし続けました。その時の気持ちを忘れずに、これから壁にぶつかったときも粘り強く乗り越えていきたいと思います

身内をネタにする

○○さん（新婦）は、初めて僕の父親と会ったとき、「かっこいい」「渋い」ととても褒めてくれました。でも先ほどのスピーチでもわかるように、実は父はとってもあがり症で、人前で話すのが苦手なかわいい人です。そんな父も、いざという時はとても頼もしく、何十年もの間、家族を支え、守ってきてくれました。私も同じくあがり症なのですが、やるときはやる父のような男になって、〇〇さんを支えていきたいと思います。私の母は身だしなみをきちんとする人で、今日も、「化粧が崩れるから絶対泣かない」と言っていました。○○さん（新婦）も、今朝メイクをしてもらっているときに同じことを言っていて驚きました。そして今、僕の両隣で大泣きしているのも同じです。母に似た優しい人と結婚出来て、僕は幸せ者です
もちろん、いくら身内でもあまりに失礼なネタはNGです。

人選と内容は、よく考えましょう。