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やっぱりタキシード?結婚式の新郎衣裳は「時間帯」によって種類が違う?

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カフスをつけるタキシードを着た男性

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結婚式で新郎が着る衣裳といえば、まず思いつくのはタキシードですよね。

でも、タキシード以外にも選択肢がいろいろあるのをご存じですか?

しかも着る時間帯が「昼か夜か」によって、衣裳の種類も違ってくるんです!

いったいどんな衣裳があるのか、それぞれの特徴や、どんなシチュエーションにオススメなのかも併せてご紹介。

また、豆知識として衣裳の歴史や起源などもお伝えします。

新郎衣裳の基本を押さえて、デキる新郎を目指しましょう!

INDEX

新郎衣裳の基礎知識

衣裳の種類を具体的に見ていく前に、まず新郎衣裳の基礎知識を押さえておきましょう。

新郎は、結婚式というフォーマルな場で主役としてゲストを招待する立場。

礼服を着た男性

そのため、普段着ているスーツより格式高い「礼服」を身に着ける必要があります。

礼服はフォーマル度の高い順に「正礼装」「準礼装」「略礼装」の3種類に分かれ、新郎が着るのは「正礼装」または「準礼装」。

また、昼と夜でそれぞれ着る服が定められているのも礼服の特徴です。

この記事では全部で5種類の礼服をご紹介しますが、それらを表で分類すると次のようになります。

5種類の礼服の分類表

新郎衣裳と言われてこの中で一番ピンとくるのは「タキシード」ではないでしょうか?

タキシードは表の通り「夜の準礼装」ですが、結婚式では昼夜を問わず一般的に着られています。

実際、「結婚スタイルマガジン」トレンド調査2018(※)によると、78%の新郎が挙式の衣裳にタキシードを選んでいるとのこと。

元々、礼服の決まりというのは海外から来たものなので、日本ではあまり厳密に気にする人は少ないのかもしれません。

そのため、結婚式ではタキシードを選べばまずマナー違反と見られることはないでしょう。

タキシードを着た男性

タキシード以外の衣裳については、「昼に着るか、夜に着るか」を押さえて選ぶとより良いかもしれませんね。


では、本題の「衣裳の種類」に入っていきます!

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【夜の準礼装】結婚式の王道!タキシード

まずは王道のタキシードから。

タキシードは夜の準礼装ですが、結婚式では昼夜問わず着られています。

タキシードの良さは何と言ってもバリエーションの豊富さ。

三色のタキシード

色は黒、白、グレーなどが一般的ですが、特にルールはなく他にも色々。
生地の光沢感や丈の長さもさまざまです。

黒や濃紺以外の色のタキシードは「ファンシータキシード」と呼ばれることもあります。

柄は無地が基本ですが、チェック柄などのタキシードもありますよ。

選択肢が多いため、自分の体型や会場のフォーマル度、花嫁のドレスなどに合わせて選びやすいのが魅力と言えます。

代表的なスタイル「ブラックタイ」

数あるタキシードのコーディネートですが、ここでは一例として、黒でまとめたベーシックな着こなしを見てみましょう。

ブラックタイをつけたタキシード着用例

黒の蝶ネクタイをつけ、横にラインの入ったパンツを履き、お腹には「カマーバンド」という帯を巻くのが伝統的なスタイルで、「ブラックタイ」と呼ばれます。

ブラックタイは海外のセレブがレッドカーペットなどでビシッと着用していることも多いです。

そんなイメージへの憧れも、タキシードが人気である理由の1つかもしれません。

ジャケットの襟について

タキシードは「ジャケットの襟」にも注目。

尖った襟を「ピークドラペル」、丸みのある襟を「ショールカラー」と言います。

ピークドラペルはかっちりと引き締まった印象で、タキシードで一般的なのはこちらの襟。

一方のショールカラーは柔らかい印象で、遊び心が感じられるデザイン。

「ピークドラペル」と「ショールカラー」

どちらを選んでもマナー違反ではないので、自分の見せたい印象に応じてチョイスしましょう。

ジャケットの着丈について

ジャケットの着丈の長さは、スーツと同じでお尻が隠れるくらいが一般的です。

お尻が隠れるぐらいの着丈の長さのタキシード

丈が短いとややカジュアルな印象になるので、基本的にフォーマルな場には向いていないと言えるでしょう。

ただ、レストランやビーチリゾートなどでカジュアルな雰囲気の結婚式を挙げる場合は、あえて丈を短めにするのもおしゃれかもしれません。

丈の長いタキシードは「ロングタキシード」と呼ばれることもあります。

ロングタキシードは日本で独自にできたもので、本来のタキシードと違って正式には礼装ではないと言われています。

豆知識:タキシードの別名

豆のイメージ1

タキシードには「ディナージャケット」や「スモーキング」といった別名もあります。

「ディナージャケット」は昔のイギリスでのタキシードの呼び名です。

もともと、ディナーの時間の礼装は「燕尾服(えんびふく)」という、ジャケットの後ろの裾が長い服でした。

後ろの裾を切り落として、短くしたものがタキシードで、ディナーの時間に着るものなので「ディナージャケット」と呼ばれるようになったそうです。

また、「スモーキングジャケット」というものがあります。

書斎や喫煙室など紳士がタバコを吸ってくつろぐ場所で着られていた、豪華なガウンのようなジャケットで、タキシードの原型になったとされています。

スモーキングジャケット

そういった歴史から、今でもヨーロッパではタキシードを「スモーキング」と呼ぶことがあるそうです。

下記の記事では色別にタキシードを紹介しているので、気になる人は読んでみてくださいね。

新郎が結婚式に着るタキシードの「色」は?写真付きで着こなしも紹介!

【夜の正礼装】燕尾服(テールコート)

燕尾服(えんびふく)はジャケットの前の裾が短くカットされていて、後ろが長いデザインです。

燕尾服(テールコート)

英語で言うとテイルコート。
「テイル」の意味は「尾」ですよね。

漢字で書くと「燕(つばめ)」の「尾」・・・

「ジャケットの後ろが長いところが、燕の尾に似ている」ということから名づけられたのだそうです。
面白いですね。

ジャケットとパンツは黒が一般的ですが、グレーや白でもOK。

ジャケットの下には白の蝶ネクタイとベストを合わせるのが基本的な着こなしで、「ホワイトタイ」と呼ばれることもあります。

ホワイトタイを着用した男性

燕尾服は夜に着る礼服の中で一番格式が高い正礼装なので、ナイトウェディングにおすすめです。

オーケストラの指揮者がよく着る服でもあるので、生演奏つきのシックな夜の結婚式に合わせてみたりすると、お洒落かもしれません。

豆知識:燕尾服の起源

豆のイメージ2

燕尾服の起源は「乗馬服」にあると言われています。

燕尾服の後ろの裾に切れ込みが入っているのは、馬に乗りやすいように考えられているからなのだとか。

正礼装の起源が「乗馬服」なのはちょっと意外かもしれませんね。

【昼の正礼装1】フロックコート

続いてご紹介するのはフロックコート。

フロックコートの特徴は、ジャケットの丈が膝に届くくらい長く、裾が直線的でカッチリしたデザインであること。

フロックコート

ダンディで厳かな印象なので、男らしさを出したい人にオススメですし、大聖堂など荘厳な雰囲気の結婚式場とも相性バツグン!

新婦がボリュームのあるドレスやトレーン(後ろの裾)の長いドレスを着る場合も、並んで歩いた時にバランスよく見えます。

縦に長いシルエットなので、体型で言うと背の高い人に似合う衣裳です。

色はタキシードと同じく黒、白、グレーが多いよう。

「着てみたいけど、ちょっとカッチリしすぎてて似合うか心配・・・」

そんな人は、「ショートフロックコート」を探してみては。

虫眼鏡

ショートフロックなら少し丈が短くて軽さが出るので、チャレンジしやすいはずですよ。

豆知識:フロックコートの歴史

豆のイメージ3

フロックコートは、昔のヨーロッパで昼の正礼装としてよく着られていました。

しかし、次にご紹介する「モーニングコート」が登場してからは、そちらの方が昼の正礼装としては人気になったようです。

また、元々フロックコートは「ダブルブレスト」と言って、ジャケットのボタンが2列のデザインでした。

ダブルブレストのジャケット

現在のフロックコートには、ボタンを1列にとめる「シングルブレスト」のものも多くあります。

【昼の正礼装2】モーニングコート

昼の正礼装であるモーニングコートは、ジャケットの裾が前から後ろへかけて斜めにカーブを描くデザインが特徴的。

モーニングコート

この前裾が斜めにカーブを描く形でカットされたジャケットのデザインは、「カッタウェイ」とも呼ばれます。

ジャケットの襟は先が尖った「ピークドラペル」。ボタンは1列の「シングルブレスト」です。

着こなしは、黒のジャケットの内側にベストを着用、そして黒の縦縞が入ったグレーのスラックスを合わせます。

この黒とグレーの縦縞のスラックスは「コールパンツ」と言って、次にご紹介する「ディレクターズスーツ」にも使われるものです。

モーニングコートは結婚式以外だと、勲章(くんしょう)の授与式で着られることが多く、フォーマル度の高さがうかがえます。

結婚式では新郎新婦の父親が着るもの、というイメージが強いかもしれませんが、新郎が着てもOK。

サムズアップ

ホテルなどの格式高い式場で、きっちりマナーを守った「昼の正装」をしたいという人はチャレンジしてみても良さそうです。

豆知識:モーニングコートの起源

豆のイメージ4

モーニングコートの起源も燕尾服と同じく、乗馬だと言われています。

昔の貴族は朝に乗馬をするのが日課だったそうです。

乗馬の後にそのまま宮廷へ上がることができるよう、礼装として考えられたのがモーニングコートなのだとか!

乗馬のイメージ

【昼の準礼装】ディレクターズスーツ

ディレクターズスーツは昼の準礼装。

元々は欧米で「ディレクター」つまり「重役」や「管理職」の人が好んで着ていたことから、この名がついたそうです。

デザインや着こなしはモーニングコートとほとんど同じですが、モーニングコートが正礼装であるのに対して、ディレクターズスーツは準礼装。

ディレクターズスーツ

また、モーニングコートに比べてジャケットの後ろの丈が短く、軽やかな印象で着こなしやすいのも特徴です。

「モーニングコートを着てみたいけど、かしこまりすぎかな?父親と被りそうなのも気になる・・・」

そんな人は、ディレクターズスーツを選べば問題解決ですね!

※「結婚スタイルマガジン」トレンド調査2018
結婚に関するWEBアンケート調査
調査対象:入籍3年以内の男女
調査時期:2018年7月
対象人数:男性500人 女性500人

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まとめ

新郎衣裳として着られる礼服は、「格式の高さ」と「昼に着るか夜に着るか」で分けられます。

ただ、このマナーは現代の日本ではそこまで厳密なものではなく、8割近くの新郎はタキシードを選んでいるようです。

夜の準礼装とされるタキシードは色や生地、丈の長さなど種類の豊富さが魅力。

自分の体型や会場の雰囲気、新婦の衣裳など、色々な観点から相性ピッタリのものを探せます。

昼の正礼装で、ジャケットの丈が長く直線的なフロックコートは、ダンディにキメたい人や背の高い人におすすめ。

荘厳な雰囲気の会場や、新婦がボリュームのあるドレスを着る場合にも向いています。

ジャケットの後ろが燕の尾のように長い燕尾服は、夜の正礼装なのでナイトウェディングにピッタリ。

昼にキッチリ正礼装をしたい人には、モーニングコートもおすすめ。

「モーニングコートを着てみたいけどハードルが高い」と思う人は、昼の準礼装で丈の短いディレクターズスーツなら気軽に着こなせそうです。

下記の記事では、新郎衣裳の選び方をご紹介しています。
新郎の衣裳選びの心構えとチェックすべきポイント

また、こちらの記事では「花嫁に人気の新郎衣裳ランキング」も取り上げています。
新郎に何を着て欲しい?花嫁が選ぶ新郎衣裳の人気ランキング!

気になる人は参考にしてみてくださいね。

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