婚約指輪や結婚指輪の刻印ってあとから入れ直しできるの？

婚約・結婚指輪の刻印の入れ直しはできる？

刻印の入れ直しとは、指輪に入っているイニシャルなどの刻印を消して、新たな文字を入れることを言います。

婚約指輪や結婚指輪のデザインや素材などにもよりますが、刻印の入れ直しはできることが多いです。

刻印に関する修理では、入れ直しのほかに以下のような方法があります。

いずれも入れ直しと同様、一部のデザインや特殊な素材を除いて対応してもらえることが多いようですよ。

しかし、入れ直すときに文字を増やしたりする場合は、刻印を入れるスペースなどの都合により希望どおりにできない可能性もあります。

詳しくはお店に確認してみてくださいね。

入れ直しが不可能な場合は、新しい指輪と交換して対応してくれるブランドもありますよ。

入れ直しの方法は？

刻印の入れ直しには主に3つの方法があります。

それぞれどんな特徴があるのか見てみましょう。

1 削って彫り直す

まず刻印部分を研磨したり削ったりして消します。

もともとあった刻印が消えたら、そこに新しい刻印を入れ直します。

もとの刻印が浅い場合は表面をさらっと磨く程度で消えますが、深い場合は刻印がなくなるまで金属を削り取ることに・・・。

金属を削り取った分だけ、指輪は薄くなってしまいます。

そのため、指輪の内径が大きくなったり、指輪が薄くなることで強度が落ちてしまったりすることもあるので注意が必要です。

この方法は十分な厚みのある指輪にしか使えないこともあるようです。

2 レーザーで刻印部分を溶かして彫り直す

消したい刻印部分にレーザーを照射し、金属を溶かして刻印を消します。

その後レーザーを照射した部分を研磨して、刻印を入れ直します。

凹んだ部分に新たに金属を溶かしつけ、平坦にすることもあります。

もとの刻印を削って消す方法に比べると、圧倒的に金属が減らないのがメリットです。

3 金属で埋めてから彫り直す

消したい刻印部分に金属を盛り足し、刻印を埋めます。

それから新しい刻印を入れて仕上げます。

もともと入っていた刻印が深い場合に用いられることがあるようですね。

こちらも金属を足して古い刻印の溝を埋めてから新しい刻印を入れるため、指輪の厚みは変わりにくいです。

ただ、この方法には、指輪に使われているプラチナやゴールドとは素材の色が異なる「ロウ材」という特殊な素材が用いられる場合もあります。

ロウ材を使用した場合、仕上がりの美しさが気になることも。

指輪に使われている金属を足して彫り直してくれるブランドなら安心ですね。

入れ直しにかかる費用や期間は？

続いて、刻印の入れ直しにかかる費用や期間についても見てみましょう。

刻印の入れ直しは基本的に有料となることが多いです。

具体的な費用はお店や入れ直し方法、新たに刻印する文字数などによっても違いますが、だいたい3千円～1万円弱程度が相場のよう。

一方、一定期間内であれば無料で対応してくれるところもあるようです。

入れ直しにかかる期間についてもお店によって違いがありますが、1～4週間ほどで対応してもらえることが多いようですよ。

入れ直しはどこにお願いしたらいい？

刻印の入れ直しをしたいと思ったら、まずは婚約指輪や結婚指輪を購入したお店やブランドの正規取扱店に相談しましょう。

刻印の入れ直しは、刻印の専門店や指輪の修理業者などでも行っていることがありますが注意が必要です。

一度そのようなお店へ修理やメンテナンスに出した指輪は、その後ブランドのアフターサービス保証を受けられなくなってしまうこともあるので、購入したお店で確認するようにしましょう。