仲人、媒酌人、立会人はどう違うの?それぞれ誰に頼めばいい?
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結婚する二人の間を取りもつ「仲人」「媒酌人」「立会人」。
三者の違いをご存知ですか?
「媒酌人」や「立会人」という言葉は、初めて聞いたという人もいるかもしれませんね。
それぞれどう違うの?誰に頼めばいいの?
仲人、媒酌人、立会人の役割と依頼の仕方をまとめてお伝えします。
ぜひ参考にしてくださいね!
仲人の役割は?
まずは一番ポピュラーな「仲人」の役割から見ていきましょう。
仲人には時期に応じてなんと4つもの役割があります。
1 お見合いや縁談時
両家に縁談をもちかけ、お見合いを取り仕切る。「世話人」ともよばれます。
2 結納時
両家の「使者」として結納品をやり取りしたり、結納当日の進行役をつとめたりする。
3 結婚式当日
結婚式に立ち会い、結婚を誓う二人の証人となる。
披露宴では最初の挨拶やスピーチをおこない、二人をゲストに紹介する。
4 結婚後
先輩夫婦として二人を見守ったり、相談事にのったりする。
ただ、昔に比べお見合い結婚が少なくなってきた現在では、上記の1~4すべての場面に仲人が携わるケースはまれ。
現在では「お見合いの世話はせず、結納と結婚式・披露宴のみ仲人を立てる」場合が多いようです。
婚活がメジャーになってきていることもあり、二人の仲立ちをする「結婚相談所のコーディネーター」を仲人とよぶこともあるとか。
仲人には幅広い意味があるんですね。
では、続いて「媒酌人」の役割をチェックしてみましょう。
媒酌人の役割は?
媒酌人の役割は「結婚式と披露宴」の場に限られているのが特徴。
主な役割は次の3つ。
1 挙式に立ち会い報告する
挙式に立ち会い、終わった後、披露宴で、「挙式が無事に終わりました」とゲストに報告する。
2 新郎新婦の紹介
披露宴で新郎新婦のプロフィールや馴れそめをスピーチで話して、ゲストに紹介する。
3 二人のサポート
新郎新婦と同じ結婚式の主催側として、披露宴では二人の横に座り、身の回りのサポートをする。
媒酌人は、式当日に二人をそばで見守り、支えてくれる存在なんですね!
媒酌人は結婚が決まった二人が頼むことから、「頼まれ仲人」ともよばれます。
お見合いや結納を行う場合は、そのときの仲人が媒酌人をつとめることが一般的です。
媒酌人については、こちらの記事もチェックしてみてくださいね!
媒酌人って必要?媒酌人を依頼するか、検討しよう
立会人の役割は?
「立会人」とは、結婚を誓う二人の証人として結婚式に立ち会う人のこと。
誓約の証人になるところは媒酌人や仲人と同じですが、「挙式」に限定した場合の呼び方です。
教会式や人前式などの挙式スタイルで立てられることが多いよう。
人前式ではゲストに向かって結婚を誓うことから、列席者全員を立会人とよぶこともあります。
その場合、新郎新婦側で一人ずつ「立会人代表」を選びます。
立会人(代表)の役割は・・・
1 新郎新婦のサポート
牧師や神父、司会者など式の進行係の合図に従って、ふたりに指輪を渡したり、新婦のベールを整えたりなどのサポートをする。
2 結婚誓約書(証明書)への署名
新郎新婦が署名した後に、ふたりの誓いの証人として署名する。
3 結婚成立宣言
誓約書への署名の後、
「今ここに○○さんと△△さんが夫婦になったことを宣言いたします」
といった宣言をおこなう。
立会人に何をお願いするかは、挙式スタイルや二人の希望によって異なるようです。
式場の担当者と相談してみましょう。
違いをまとめると?
違いをまとめてみると次のようになります。
仲人は、お見合いなど「二人の出会いから結婚後まで」両家を取り持つ人。
媒酌人は、お見合いや結納にはかかわらず、「結婚式当日の挙式や披露宴のみ」立ち会い、二人の紹介やサポートをする人。
立会人は、結婚を誓う二人の証人として「挙式に」立ち会う人。
なんとなくイメージできたでしょうか。
「仲人」「媒酌人」「立会人」すべて二人の結婚を取りもつ人という点は共通していますが、時期や場面で呼び方が違うんですね。
では、次にどんな人へ依頼したらよいのか考えてみましょう。
それぞれ誰に依頼すればいいの?
仲人、媒酌人、立会人はみんな二人の結婚に立ち会ってくれる大切な人たち。
新郎新婦だけではなく、両親にも相談しながら誰に依頼するのか決めましょう。
仲人・媒酌人
仲人と媒酌人は役割が似ているので一緒にご紹介しますね。
こんな人にお願いすることが多いようです。
・新郎新婦の両方またはどちらかのことをよく知っている夫婦
・職場の上司や学生時代の恩師など目上の人
・親戚や両親とつながりのある夫婦
一般的には新郎側から探しますが、新婦側の知り合いでもOKです。
立会人
新郎側、新婦側から一人ずつ選びます。
ゲスト全員が立会人という場合は立会人代表を二人選びましょう。
・新郎新婦それぞれの親友
・兄弟姉妹
・友人夫婦
にお願いするケースが多いようです。
披露宴の媒酌人がすでに決まっている場合は、挙式で立会人も兼任してもらうのがオススメ。
二人を引き合わせてくれた恩人がいるなら、その人に頼むのもアリですね!
立会人は、仲人や媒酌人と比べるとカジュアルなので、基本的には親しい人に依頼すれば大丈夫です。
依頼のしかたと時期
依頼したい人が決まったら、あわせて依頼の流れと時期もチェックしておきましょう。
仲人・媒酌人
STEP1 まずは電話や手紙で依頼
仲人や媒酌人を立てることが決まったら、電話や手紙で仲人や媒酌人をお願いしたいことを伝えます。
結納の仲人もお願いしたい場合はその旨も忘れずに。
依頼の時期は、
結納と結婚式両方・・・結納の2~3か月前
結婚式のみ・・・結婚式の6か月前
が目安です。
スピーチをしてもらうなら、準備の時間も考えて、遅くても挙式日の3か月前までには依頼しましょう。
基本的に、挙式日程が決まる前に依頼するのがマナーと言われています。
だいたいの日程が決まっている場合でも、相手の都合をうかがう姿勢を見せることが大切です。
STEP2 改めて依頼のご挨拶を
無事引き受けてもらえる返事をいただいたら、正式に依頼するために二人で相手の自宅を訪ねます。
二人で訪問した後、日を改めて両親と一緒に挨拶にうかがいます。
このとき、二人のプロフィールを書いた「身上書(しんじょうしょ)」と「手土産」を持って行くとGOOD。
STEP3 結婚式当日の打ち合わせ
その後、結婚式の招待状を作成したら、再度二人で招待状を持って訪ねます。
このタイミングで結婚式当日の詳しい打ち合わせを行います。
立会人
立会人にも、直接会って依頼するのがマナーです。
仲人や媒酌人と比べると、立会人が事前に準備することは少ないですが、早めに依頼するに越したことはありません。
教会式や人前式など、挙式スタイルが決まりしだい、お願いしましょう。
引き受けOKの返事をもらえたら、後日招待状を送る際に、付箋であらためて「立会人をお願いいたします」と伝えます。
こちらの記事も参照してみてくださいね。
立会人の役割については、式当日に担当者から説明されることが多いよう。
ただ、「当日説明します」だけだと、立会人側としては不安かもしれません。
できれば、二人から事前に式の流れや当日の役割を伝えておくと、相手も安心ですね。
結婚成立宣言やあいさつを依頼する場合は、「話してもらいたい内容」もあわせて伝えておきましょう。
まとめ
仲人、媒酌人、立会人のそれぞれの役割と依頼の流れをご紹介しました。
・仲人は縁談から結婚後まで二人と両家を取り持つ人
・媒酌人は結婚式と披露宴のみ立ち会う人
・立会人は挙式で誓約の証人となる人
でしたね。
お願いする相手は、仲人や媒酌人の場合、二人や両親とつながりのある夫婦、職場の上司、学生時代の恩師など。
立会人は二人の友人にお願いするケースが多いようです。
お願いしたい人が決まったら直接会って依頼するのがマナー。依頼内容も詳しく伝えます。
依頼の時期は、結納をする場合、結納の2~3か月前。
結婚式のみの場合は、式の6か月前が目安です。
快く引き受けてもらえるよう、丁寧にお願いしましょう。
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