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婚約指輪や結婚指輪はいつからあるの?由来や歴史をご紹介!

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重なる結婚指輪

公式インスタグラムはじまりました!

プロポーズで贈る婚約指輪や、結婚式で交換する結婚指輪。

実は、婚約指輪や結婚指輪にはとても長い歴史があるんです!

婚約指輪や結婚指輪はいつ頃生まれ、昔はどんな風に贈られていたのでしょうか?

婚約指輪と結婚指輪の歴史をひも解いてみましょう。

INDEX

結婚にまつわる指輪の起源

「婚約指輪」や「結婚指輪」の元となった、結婚にまつわる指輪の起源。

それにはさまざまな説があります。

中でも有力だとされているのが、「結婚」と「契約」という考えが結びついた古代ギリシャが発祥とする説。

古代ギリシャの人

当時の「結婚」は、妻が夫の支配を受け、付き従うというものだったよう。

「結婚」という「契約」の証として、指輪をつけたのが始まりと言われています。

古代ギリシャでは、左手薬指は心臓と直接つながる血管があると考えられていました。

結婚するときにその左手薬指に指輪をはめて、愛のシンボルにしたそうです。

古代エジプトにも、似たような話が残っていますが、結婚にまつわる指輪の発祥地については古代ギリシャ説のほうが有力なようです。

この結婚にまつわる指輪の慣習は、古代ギリシャからイタリア半島中部にあったエトルリアという都市国家群を経由し、古代ローマへと伝わっていきました。

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婚約指輪のはじまり

結婚にまつわる指輪の慣習が伝わった古代ローマでは、紀元前3世紀ごろから、婚約のときに指輪を贈っていたと言われています。

当時の結婚は、家と家同士の契約でした。

婚約指輪は家と家の間で婚約という契約が成立した証だったそう。

この頃の婚約指輪は鉄でできていました。
鉄は力や強さをあらわしていたのだとか。

婚約指輪をつけて強さを表す女性

それから紀元後になると、指輪の素材は鉄から青銅へと変わり、さらに貴族は金や銀を使うように。

2世紀には金の指輪が婚約指輪として贈られていたようです。

結婚指輪のはじまり

一方、結婚指輪がはっきりと歴史に登場するのは、意外にも中世に入ってからのこと。

9世紀、ローマ教皇ニコラウス一世によって、指輪が結婚の証拠とみなされるようになりました。

ニコラウス一世

当時は、結婚指輪を男性から女性へ贈っていたようです。

では現在と同じように、結婚指輪を男女で交換するようになったのはいつ頃からなのでしょうか。

はっきりした時期はわかっていませんが、最も古い記録は1027年の『ローマの結婚指輪の起源』(M・ミュール)という書物に残っています。

そこには「花婿は花嫁に金の指輪を、花嫁は花婿に鉄の指輪を交換している」という記述が。

ただ、実際に結婚指輪の交換が広まったのは、もう少し経ってからという見方もあり、13世紀もしくはその後14世紀から始まったルネサンス期に定着したと言われています。

中世の結婚指輪のデザインは?

当時の結婚指輪を見てみましょう。

地域によっていろいろありましたが、有名なのは12世紀~17世紀にかけて流行した「フェデリング」。

フェデリングフェデリング

フェデ(fede)はイタリア語で「信頼」や「忠実」をあらわし、握りあう手がモチーフになっています。

握り合う手のモチーフは古代ローマ時代にもあり、婚礼の儀式で握手をしていたことから二人の愛のシンボルだったそう。

それが中世になって復活し、人気が広まったようです。

ルネサンス期にはデザインの幅も広がり、手でハートをかかえたものや、後ほどご紹介する「ギメルリング」とよばれる双子の指輪も生まれました。

ダイヤ付きの婚約指輪が登場

それまで指輪に留める宝石は、ルビーやエメラルド、サファイヤが主流でしたが、15世紀に入るとダイヤの研磨(けんま)技術が進み、ダイヤ付きの婚約指輪が登場します。

ダイヤモンド

ダイヤの婚約指輪を最初に贈ったのは、イタリアのコンスタンツォ・スフォルツァという人物。

1475年に婚約者のカミッラに贈ったそうです。

さらにその2年後の1477年、後にローマ皇帝となるハプスブルク家の大公マクシミリアンが、ブルゴーニュ公国の公女マリーへ、ダイヤの婚約指輪を贈りました。

マクシミリアンが贈った指輪のデザインは、小さなダイヤをMの形に並べたものだったとか。

まだ現代の婚約指輪に見られる一粒ダイヤを留めたものではなかったんですね。

Mの形に並べたダイヤを想像する男性

その後、16世紀にはダイヤの研磨やカッティングの技術がさらに発達し、婚約指輪や結婚指輪に留められるようになっていきます。

近代の結婚指輪は?

続いて中世から近代にかけてヨーロッパで流行っていた結婚指輪を2つご紹介します。

ギメルリング

イタリアのルネサンス期に生まれ、16世紀~17世紀にかけてとくに流行ったのが「ギメルリング」。

ギメルリングは知恵の輪のように2つの指輪がつながっています。

ギメルリングギメルリング

ギメルという名前は双子をあらわすラテン語「gemellus(ゲメルス)」が元になっているそう。

婚約指輪としても贈られていたようですが、2つの指輪がはなれない様子から、結婚指輪として使われることが多かったようです。

ポージーリング

17世紀頃には、ポージーリングとよばれるリングの内側にメッセージを刻んだ結婚指輪が流行。

ポージーという言葉には、「詩」と「花束」の二つの意味があり、当時はリングの内側に短いメッセージや愛の言葉を、外側にはエナメルで花束を描いていました。

13世紀に生まれたとされるポージーリングですが、17世紀にエナメルの開発が進んだことで広まったそう。

ポージーリングポージーリング

花束だけでなく、鳥や果実などが描かれたものもあります。

可愛らしい結婚指輪ですね。

現代の婚約指輪・結婚指輪へ

18世紀に入るとダイヤモンドを留めた指輪が数多くあらわれます。

もともと、ダイヤモンドはインドでしか採集されませんでした。

ところが18世紀にはブラジル、19世紀には南アフリカで大きな鉱脈が見つかったことにより、ダイヤの供給量が一気に増えたためです。

つづく19世紀からは、現代の婚約指輪によく見られる「爪」と呼ばれる細い6本の金属でダイヤモンドを留めたデザインが広がり始めます。

爪でダイヤモンドを留めた婚約指輪

さらに20世紀に入ると指輪にプラチナが使われるように。

それまでは、ダイヤには銀やイエローゴールドを組み合わせることが多かったようです。

それが、20世紀初めからは金属加工技術の向上により、加工が難しいプラチナが使われるようになりました。

こうして19世紀~20世紀にかけて、ダイヤ付きの婚約指輪が、20世紀以降はプラチナの婚約指輪や結婚指輪が広まっていったのです。

【参考文献】
浜本隆志 著(2018)『図説 指輪の文化史』河出書房新社/宝官優夫・諏訪恭一 監修(2011)『指輪88 四千年を語る小さな文化遺産たち』淡交社/浜本隆志 著(1999)『指輪の文化史』白水社/エイジャー・レイデン 著(2017)『宝石 欲望と錯覚の世界史』築地書館

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まとめ

古代ギリシャや古代ローマ時代に起源をもつ婚約指輪と結婚指輪。

最初は鉄製のシンプルな指輪でしたが、時代とともに金・銀にかわったり、中世ではダイヤ付きの婚約指輪が登場したりと、現在の形になるまで長い歴史がありましたね。

これから婚約指輪や結婚指輪を探す人は、こんな歴史に想いを馳せながら指輪選びを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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