MAKIE 蒔絵

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DESIGN STORY

平安時代に生まれた「蒔絵(まきえ)」は、漆に金粉や銀粉を蒔いて絵や模様を描く漆器の代表的な技法です。NIWAKAでは、日本の国鳥である「雉(きじ)」をモチーフに、蒔絵を用いた2つの図案のリングを完成させました。 ひとつは、風にそよぐ草むらに静かに身を潜める雉を、もうひとつは、飛び立った雉の後に舞い上がる羽根の美しい模様と柔らかな羽毛を、繊細に描き出しています。 蒔絵は文様を配置した平面的なデザインが一般的です。しかし今回、約3年の年月をかけてデザイナーと蒔絵師、そしてジュエリー職人が検討を重ね、従来には無かった、絵画的で奥行きのある蒔絵の新しい表現方法が完成しました。 遠近感やモチーフの風合いを再現するため、ぼかしの表現が唯一可能な「研ぎ出し蒔絵」の技術を応用。背景から順に描く他の技法とは異なり、メインモチーフを先に描き最後に全面を漆で埋め、研いで模様を出しました。完成図から逆算して作るミクロン単位の設計と、イメージ通りに絵が現れるように磨く高い技術によって、この美しい蒔絵は生み出されています。

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