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「人前式」ができる結婚式場
年々人気が高まっている人前式。それに伴い、人前式ができる結婚式場も増えてきています。キリスト教式や神前式に比べて、自由度が高いのが特徴で、挙式を行う場所もさまざま。チャペルで行うこともあれば、緑あふれるガーデンやビーチが舞台になることも。人前式のメリットから、注意しておきたいポイントまで詳しく紹介します。
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INDEX
人前式ってどんなスタイル?
人前式ってどんなの?
「じんぜんしき」、もしくは「ひとまえしき」と読む人前式。キリスト教式や神前式と違い、両親や親族、友人などの前で結婚を誓うスタイルのことを指します。
人前式の歴史は意外に古く、その起源は1000年前の平安時代なんだとか。
昔は「家婚式(かこんしき)」と呼ばれて、自宅で挙式と披露宴を開くのが一般的だったそうです。
今は、結婚式場やゲストハウスをはじめ、ホテルのロビーや、ガーデン、公園、船上などでも人前式を行うことができます。
人前式の流れは?
一般的に、人前式は以下のような流れで進行します。
①入場と開会宣言
結婚の立会人となる列席者が会場内に着席、その後、新郎新婦が入場します。
司会者の挨拶と開会の宣言により、結婚式が始まります。
②誓いの言葉
ゲストに向かって、ふたりで考えた誓いの言葉を読み上げます。
誓いの言葉の内容や誓い方はふたり次第。自由にアレンジできるのが人前式の特徴です。
③結婚誓約書に署名
指輪の交換をした後に、新郎新婦、続いて立会人代表が結婚誓約書に署名。
④結婚成立宣言
列席者から拍手で承認をもらったら、司会者が結婚誓約書を列席者に向けて披露し、結婚の成立です。
⑤閉式宣言と退場
司会者が式のお開きを告げると、その後新郎新婦が退場し、アフターセレモニーや披露宴会場へと移動します。
オリジナリティあふれるセレモニーが行えるのが最大の魅力
ふたりだけのオリジナル挙式が叶う
教会式や神前式と大きく異なるのは、なんといっても自由度の高さ。「誓いの言葉」ひとつとっても、夫婦生活における誓いだったり、両親への感謝の想いだったり、ふたりらしさを盛り込めるのが魅力です。
教会式であれば司式者や聖歌隊、神前式であれば神職や巫女が必要ですが、人前式の場合、なしでもOK。そのため、コストを抑えられるというメリットもあるんですよ。
場所も衣装も自由に選べる
先述のように、挙式会場が限定されないのもうれしいポイント。また、チャペルで和装を着たり、和風の会場でドレスを着たりと、会場と衣装の組み合わせを、ふたりの好みに合わせて自由に選ぶことができます。
演出の幅が広いのも特徴で、ムービーやバルーン、花束を使った演出のほか、会場全体が一丸となって楽しめる演出を盛り込むことも可能です。
なかでも人気の演出をいくつかご紹介します。
【入場時の演出】
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ベールガール
新婦が入場する際、長いベールの裾をもって歩く女の子のこと。家族や親族に小さなこどもがいる場合におすすめの演出です。
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リングボーイ
結婚指輪をリングピローに乗せて運ぶ男の子のこと。エンジェルのようにふたりの結婚をつないでくれます。
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両親との入場
人前式の場合は、父親に限らず、両親と一緒にバージンロードを歩くことも可能です。
【オリジナルの結婚誓約書】
- ゲストのサインを集めてみんなで一緒に作る結婚誓約書
- 壁に飾っておけるようにタペストリー型の結婚誓約書を作る
ふたりのアイデア次第で、いろんなパターンの結婚誓約書が作れます。
【はなむけの言葉】
友人や両親から、新郎新婦にはなむけの言葉を贈る演出も人気。列席者の感動を誘うシーンとなるでしょう。
宗教に捉われずにセレモニーが挙げられる
新郎と新婦の実家の宗教が違う場合も、人前式がおすすめ。人前式は、神や仏へ結婚を誓うセレモニーと違って、宗教色がないので、信仰心の深い家族にも受け入れられるでしょう。
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リーズナブルな料金も人前式の魅力!
キリスト教会で行う「教会式」の平均費用が33.6万円なのに対して、「人前式」の平均費用は28.6万円。 人前式の方が比較的リーズナブルな料金で挙げられる傾向にあるようです。 ※結婚スタイルマガジントレンド調査2018
会場代のほかに費用がかかるものとしては、下記のようなものが想定されます。
- 祭壇料
- 小物類(結婚誓約書やリングピロー、フラワーブーケなど)
- 司会者への御礼
- 衣装代
なるべく費用を抑えたい場合は、結婚誓約書やリングピローなど、最低限のもののみを用意したシンプルなスタイルでセレモニーを行うとよいでしょう。
人前式の立会人代表って?役割は?
立会人代表って?
人前式では、両親や親族、友人など列席者全員が「立会人」となります
「立会人代表」は、言葉の通り、立会人全員の代表。新郎新婦と深いつながりのある親族や友人、もしくは両家の仲立ちをする仲人などが立会人となることも。
人数は、新郎側と新婦側からそれぞれ一人ずつが一般的です。
立会人代表の役割って?
立会人代表にはさまざまな役目があります。
たとえば、見守り・サポート役。挙式中、新郎新婦のそばに立って、そっとドレスの裾を直してあげたり、指輪交換のときにブーケを預かったり…。一番近くで新郎新婦を見守ります。
ほかには結婚誓約書へサインをすることも。新郎新婦が順番にサインをした後に、立会人代表がサインをします。結婚誓約書ではなく、婚姻届をその場で書く場合は、婚姻届けの「証人欄」にサインをすることもあります。
このように、人前式において重要な役割を果たす立会人代表。立会人代表をお願いする場合は、事前に役割について、しっかりと打ち合わせをしておくことをおすすめします。
人前式で注意したいポイント
ゲストへの配慮を忘れないこと
自由度の高い人前式では、ついつい演出を盛り込みすぎて、内容にまとまりがなくなったり、式の時間が長くなってしまうことも…。事前に挙式のコンセプトを決めておいて、それに沿って演出を選ぶようにしましょう。
挙式の時間は20~30分程度が目安。演出が少なくシンプルすぎると、あっという間に式が終わってしまい、列席者に「物足りないな…」と思われてしまうこともあるかもしれません。時間が短くなりすぎそうな場合は、フラワーシャワーの演出を盛り込んだり、ゲストとの記念撮影タイムを設けるなどして、時間を調整するようにしましょう。
司会の人選が大事
決まった形のない人前式では、司会の人選が非常に重要になってきます。式のコンセプトに沿った進行をしてもらうには、友人では少しハードルが高い場合も…。少しでも不安があれば、プロの司会者に任せることをおすすめします。
屋外での挙式は天候に左右されてしまうことも
場所を選ばない人前式では、緑に囲まれたガーデンや爽やかなビーチなども挙式会場となります。しかし、屋外の場合は、どうしても天候に左右されてしまうため、雨天時の代替案を考えておくようにしましょう。