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純白のドレスを広めた
ヴィクトリア女王
ロイヤルウェディングに憧れる!
The Young Victoria「ヴィクトリア女王 世紀の愛 (2009)」
(C)2008 GK Films, LLC All Rights Reserved
きらびやかな式を楽しめる
ロイヤルウェディング映画
式場選びは結婚式の印象を左右する重要なポイントです。
大きなステンドグラスがあるチャペル、空が見渡せる天井ガラスがあるホテル、ガラッと雰囲気を変えて厳かな神社など、考えるだけでも楽しいですね。
今回ご紹介する作品は、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」。1837年~1901年までイギリスの君主となった、ヴィクトリア女王の物語です。
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ヴィクトリア女王は18歳の若さで女王となり、81歳で崩御するまでの64年間在位しました。これは現在65年を超えて在位しているエリザベス2世に次ぐ長さです。
そしてなんとヴィクトリア女王は、花嫁の代名詞とも言える、純白のウェディングドレスを広めた人物なのです。宮殿での結婚式は絢爛豪華で、まさに女王にふさわしいロイヤルウェディングでした。
この作品は史実に基づいた内容になっているので、歴史映画としても楽しめます。イギリス王朝に興味がある方にもおすすめの映画ですよ!
イギリス君主になった少女が
従兄弟と恋に落ちる
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舞台は19世紀イギリス王朝。10代にして王位継承者となったヴィクトリア(エミリー・ブラント)は、母と愛人のコンロイから摂政として自分たちを承認するよう強く求められていました。
しかし、母からの強い束縛や、コンロイの横暴さに嫌気がさしていたヴィクトリアは頑なにそれを拒み、とうとう18歳にして女王の座につきます。
ヴィクトリアの叔父であるベルギー国王は、女王となった彼女のもとに甥のアルバート(ルパート・フレンド)を夫候補として送り込みました。初めは叔父のためにヴィクトリアに会いに行ったアルバートでしたが、彼女の人柄に触れ、本当に愛するようになります。
あるとき女王は、いつも頼っていた相談役を私情で庇ったことで、議会や民衆から怒りを買ってしまいました。暴動まで起こりすっかり弱ってしまったヴィクトリアでしたが、いつも励ましてくれていたアルバートの大切さに気づき、自らプロポーズをします。
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宮殿で式を挙げ、幸せ絶頂の2人。しかしアルバートは、結婚後も単なる「女王の夫」として扱われ、何の爵位も与えられずにいました。
政治に意欲的だったアルバートは、女王の助けになろうと尽力します。しかし、夫が政治に口を出すことを嫌がったヴィクトリアは怒り、口論になってしまいました。険悪なムードの2人でしたが、馬車で移動をしているとき、ある事件が起こります…。
この作品は歴史に沿っている部分が多いので、時代背景や逸話などの知識をある程度知っておくと、より楽しんで鑑賞できますよ!
やっぱり憧れる!
王宮でのウェディング
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ヴィクトリア女王は、アルバート殿下が亡くなってから10年以上も喪に服し、隠居したと言われています。言い合いをすることもたくさんあったとは思いますが、それほどまでに愛し合っていたんですね。
ヴィクトリア女王が結婚式を挙げたのは、現在もイギリス王族に使用されているセント・ジェームズ宮殿。
映画内での挙式シーンは10秒ほどですが、その一瞬でも絢爛豪華さを楽しむことができます。愛おしそうにお互いを見つめるヴィクトリア女王とアルバートが素敵です。
宮殿での挙式には憧れますが、実際にセント・ジェームズ宮殿で結婚式を挙げることは、残念ながら一般人にはできません。
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どうしてもヴィクトリア女王のウェディングに憧れるなら、ドレスのデザインを真似する、アンティーク調の絢爛豪華な式場を選ぶ、イギリスで挙式するなど、可能な範囲で取り入れてみるといいかもしれませんね。
純白のドレスは花嫁の代名詞!
現代まで続く女王の影響
ヴィクトリア女王は、“純白のウェディングドレス”を世界中に広めた人物です。
当時、ウェディングドレスに白を選ぶのは珍しいことでした。しかし、ヴィクトリア女王が結婚式で白いドレスを着用したことがきっかけとなり、純白のドレスが花嫁の代名詞として世に広まったのです。
女性なら誰もが一度は憧れる純白のドレス。1840年から現代までずっと引き継がれているなんて素敵ですよね!
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また、ヴィクトリア女王は豊かさの象徴として、ティアラの代わりに花の冠をつけたと言われています。映画内でもヴィクトリア女王は花冠をつけていて、その姿はとても上品で可憐。
実際に王宮で挙式をするのは無理だとしても、ドレスやアクセサリーは参考にできるので、興味があればぜひ研究してみてくださいね。