不思議なスコットランドの
伝統的挙式とカジュアルNY挙式、
あなたはどっち？

Made of Honor「近距離恋愛（2008）」

ある意味、青春ムービー!? 男の恋心にフォーカスした胸キュンコメディ

2008年に公開された「近距離恋愛」は、大親友の結婚を阻止しようとする男性の姿を描いたドタバタコメディ。

恋愛に不器用な主人公を演じたのは「魔法にかけられて」で知られるイケメン、パトリック・デンプシー。

「M:i:Ⅲ」のミシェル・モナハンが気さくな相手役を好演しています。

男の恋心にフォーカスしたラブコメ作品ってなかなかレアだと思いませんか？

不器用ながら自分の気持ちに素直になろうと奮闘する彼の姿を見れば、思わず「頑張れ！」と言いたくなる。

…そう！本作は、まるで主人公の友達のような目線でついつい応援してしまう、ある意味青春ムービーなんです！

もちろんウェディング的な見どころも。

劇中では、誰もが憧れるニューヨークでのカジュアル挙式と、不思議すぎて「もはやこれは結婚式なのか…？」と目を疑ってしまうスコットランドの伝統挙式も登場！

海外での結婚式場を迷っているアナタにピッタリな作品。胸キュン＆爆笑しながら式場選びしてみませんか？

10年来の大親友である男女。
しかし不器用男が恋心に気づく…

主人公のトム（パトリック・デンプシー）は、スターバックスのやけど防止カップカバー”スリーブ”を発明したリッチガイ。

トムの楽しみは、毎週日曜日に美術館で勤務している親友のハンナ（ミシェル・モナハン）と過ごすことでした。

有名ベーカリーに並び、お互い何をオーダーするのか予想したり、チョコレートケーキとレモンケーキを一口ずつ交換しあったり…それはとってもほっこりした時間。

2人の出会いは大学時代。恋愛ゲームをエンジョイしていた”チャラ男”のトムは、当時の遊び相手だった女の子の部屋へ侵入。暗闇の中、迷わずベッドへIN。

しかし、相手は彼女のシェアメイトであるハンナだったのです。その後、お互い自分の気持ちを正直に話すことで意気投合。

そんなハプニングから始まった友情。

それからというもの一緒に食事をしたり、悩みを打ち明けあう関係にまで発展したのです。

ある日、ハンナは出張でスコットランドへ6週間滞在することに。

トムはハンナと過ごしていた日曜日に、他の女性とデートをしてみるものの、なんだかしっくりしない…。

ハンナと話したくても時差で電話が繋がりづらい。

早く帰ってこないかな？

…あれ、ハンナのこと好きなのか？

6週間離れたことで、トムはハンナへの恋心に気づき始めるのです。

ハンナと結婚せずに暮らしたい！そんな思いで再会するも、彼女の隣には…

ハンナへの恋心に気づいたトム。しかし彼の中に「結婚」という文字はありません。

その原因は、結婚、離婚を繰り返す父親。

先日出席した父親の6回目の結婚式でも、挙式目前に婚前契約で揉める姿を目の当たりにしたトム。

「結婚なんて永遠じゃない」と頭にインプットされているのです。

「ハンナと結婚せずに、これからも一緒に過ごしたい！」と、ウキウキしながらハンナの帰りを待ちわびていました。

いざ再会のとき。

初デートのような気分で洋服を選び、花を用意して待ち合わせ場所へ。

笑顔でハンナと再会するも、なんと彼女の隣にはトムの知らない男の姿が！

ショックを受けたトムとは裏腹、ハンナはスコットランド人のコリンを紹介したいと話します。

ハンナがスコットランドに滞在中、豪雨のため車で立ち往生していたところに馬に乗ったコリンが現れ、助けてくれたのがきっかけだそう。

密かに運命の相手を待ち続けていたハンナからすれば、コリンはまさに白馬に乗った王子様的存在。この出会いは彼女にとって奇跡だったのです。

大打撃を受けたトムにさらに追い討ちをかけるかのように、2人は婚約を済ませ2週間後にスコットランドで挙式をあげると公言！

さらにハンナは大親友であるトムに花嫁付添人を依頼します。

トムの新たなミッション：花嫁付添人をしている間にハンナのハートをゲット！

花嫁付添人は女友達が担当するのが一般的。しかも自分が思いを寄せる女性の付添人なんて…。悩むトムに助言したのは彼のバスケット仲間。

付添人を受ければハンナといる時間は長くなる。その間に彼女の気持ちを変えさせれば、トムにもチャンスがある！と。

そこからトムは花嫁付添人としてハンナと過ごします。

他の個性豊かな付添人たちと打ち合わせをしたり、普段は自宅に人を招かないのに自宅で婚前パーティーを主催したりとかなり奮闘。

しかし、トムは付添人という役目を通すことで結婚への印象が徐々に変わっていくのでした。

スコットランド独特の挙式とNYのカジュアル挙式。あなたはどっち？

いざスコットランドへ向かったトムとハンナたち。

挙式は大自然の中にある1220年代に建てられたお城で開催されることに。

実はスコットランドでは挙式前にいくつかゲームのような儀式が存在します。

1つ目は、花婿が他の男性と体力勝負をし、負けたら”花婿失敗”という、まるで運動会のようなもの。

チャンスがやってきたと思ったトムはスコットランドの民族衣装キルト（スカートのようなもの）を着用し、いざ出陣！

しかし、トムのキルトは思ったより短く、まるでミニスカート。パンチラしながらコリンと戦いますが、やはり大男には敵いません。見事に敗北。

2つ目は、「祝言回り」というもので挙式前の花嫁がバーへ出向き、独身最後のキスを売るという謎の儀式。

ハンナの女友達はノリノリ！一方で、ハンナも次から次へとバーにいる大男たちとキスをしていきます。最後にキスをしたのは、トム。

トムから熱いキスを受けたハンナは、トムの大切さと、自分が抱いていた感情に改めて気づくのです。

かすみ草をつけたリーゼントのような髪型……。ウェディングドレスにキルトを着けなくてはいけない……。挙式前に違和感に襲われるハンナ。

果たしてハンナとトムは大学時代のように持ち前の「正直さ」で意気投合できるのでしょうか？

他にも前述した通り、本作にはNYのカジュアル挙式も登場。ルーフトップで挙げる挙式は、都会の夜景が新郎新婦の愛を彩ります。

シンプルな挙式と、不思議な伝統的挙式、あなたはどっちを挙げたいですか？

ハンナは最終的に誰と結ばれるのか…ドキドキしながら本作を最後まで楽しんでくださいね！

（トキエス）

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