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恋が花咲くバルセロナ!
ロマンチックな街に溶け込む
ひと夏のアバンチュール
Vicky Cristina Barcelona「それでも恋するバルセロナ(2008)」
(C)2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.
バルセロナの名所が多数登場!
情熱的な恋を描くラブストーリー
情熱の国・スペインと言えば、新婚旅行にピッタリな場所ですよね。
今回ご紹介する「それでも恋するバルセロナ」はその名の通り、バルセロナが舞台の物語。
「サグラダ・ファミリア」や「グエル公園」などバルセロナの名所が全編に散りばめられており、新婚旅行先をスペインに決めている方には下見にも最適な映画です。
ただ、内容は1人のスペイン人男性と3人の女性が絡む四角関係なので、彼と一緒に観るにはちょっと気まずいかも・・・?
1人で、または女友達と一緒に、恋したい気分が盛り上がる情熱的な物語と美しいスペインの風景をこっそり楽しむのがおすすめです!
情熱の国・スペインで
繰り広げられる
男1人+女3人の“恋のから騒ぎ”
(C)2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.
アメリカからバルセロナに夏のバカンスに訪れたクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)とヴィッキー(レベッカ・ホール)。
学生時代からの親友である2人は、互いを深く理解しあっているものの、奔放なクリスティーナと慎重で婚約者のいるヴィッキーの恋愛観は正反対でした。
(C)2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.
ある日、2人でバルセロナ観光をしていると、セクシーな画家フアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)に声を掛けられ、突然オビエドへの週末旅行に誘われます。
体の関係もストレートに迫るフアンにヴィッキーは激怒し、クリスティーナは興味津々!
結局3人でオビエドへ行き、美しい街並みを観光した後、クリスティーナとフアンはベッドイン・・・するはずが、直前にクリスティーナが体調不良でダウン。
翌日、ヴィッキーとフアンだけで観光に出かけますが、フアンの魅力にヴィッキーまでもが惹かれていき、一夜の関係を持ってしまいます。
(C)2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.
しかし、バルセロナに戻った後、恋仲になったのはクリスティーナとフアン。
同棲を始めた2人を送り出すヴィッキーは複雑な思いを抱きながら、バルセロナにやってきた婚約者のダグとの結婚に踏み切ります。
一方、幸せいっぱいの同棲生活を送るクリスティーナとフアンのもとには、フアンの元妻マリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)が自殺未遂を起こして帰宅。
(C)2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.
エキセントリックなマリアと、彼女を追い出せないフアン、戸惑うクリスティーナとの奇妙な共同生活が始まります・・・。
三者三様の恋の行方は・・・?
稀代の名匠が、恋に落ちた女の本性を浮き彫りに
1人の男に惹かれる3人の女・・・といえばドロドロの展開が待っていそうですが、そうならないのがこの映画の面白いところ。
ロマンチックなバルセロナの雰囲気にほだされるように、三者三様の恋を紡いでいきます。
(C)2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.
まず、自由奔放なクリスティーナは、惚れっぽく本能のままに行動する「恋愛体質の女」。
自分の感情を主体に、フアンに振り回されることなく恋愛自体を楽しみます。
対照的なヴィッキーは、真面目で安定を望む「結婚向きの女」。
フアンとのアバンチュールは彼女にとっては想定外で、コントロールが効かずパニック状態に陥ります。
そして、元妻マリア・エレーナは「激情型の女」。
フアンと魂のつながりを感じているものの、感情の起伏が余りに激しいために2人の関係を破滅に追いやってしまいます。
この個性がくっきり分かれた3人は、当初、その外見から想像できるような分かり易い恋を展開していきます。
が、恋が進むにつれ、あらあら!?と思うほど予想外の行動に!
その内容は観てからのお楽しみにとっておきますが、この3人それぞれの行動は、恋愛経験のある女性ならきっと理解できるはず。
「そうそう、恋したら結局こうなっちゃうんだよね~」と思わず言ってしまうほど、恋に落ちて初めて現れる女の本性がリアルに描かれています。
なんだか女性の秘めた部分を見透かされた気分で、名匠ウディ・アレンの観察眼の鋭さに感服しつつも、同じ女として丸裸にされたような気恥ずかしさも。
やっぱりこの映画は女友達と一緒に、「あなたは○○のタイプよね」な~んて言いながら、観るのが楽しそう!
あ、フアンと3人の恋にはキワドイ会話がありますが、過激なベッドシーンは無いのでご安心を♪
豪華俳優陣が魅せる女の美しさ
滴り落ちる男の色気にメロメロ!
(C)2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.
この複雑にしてロマンチックな四角関係を、いっそう華やかにしているのが、ゴージャスな俳優陣です。
恋愛体質のクリスティーナには、ぷりんぷりんの体でフェロモンを振りまくスカーレット・ヨハンソン。
真面目なヴィッキーには、硬質で上品な魅力を持つレベッカ・ホール。
そして、エキセントリックでいて研ぎ澄まされた色気を放つマリア・エレーナには、生粋のスパニッシュであるペネロペ・クルスが扮しています。
それぞれの美女が異なった魅力を放ち、女としても見応えたっぷり!真似したい、参考にしたいポイントがたくさんありますよ。
ですが、やっぱり1番惹き付けられるのは、滴り落ちるほどのフェロモンをまとったフアンこと、ハビエル・バルデム!
(C)2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.
ラテン系の濃ゆ~い瞳に女性を強引に口説き落とすパッションを宿し、それでいて芸術を愛する大人の男としての落ち着きを見事に体現しています。
その多面的な魅力は、どんな女性も落ちてしまいそうなほどステキ!!
彼の現妻ペネロペ・クルスがこの映画で共演してハビエルと恋に落ちたのも分かるほど、男の色気が爆発していますので、ぜひお楽しみに❤
バルセロナの有名観光地が次々と!
新婚旅行に行く前にチェックして
監督自身が「バルセロナをキャラクターの1人にしたような物語にしたいと思っていた」と語るように、本作ではバルセロナのさまざまな名所が登場します。
(C)2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.
ガウディ建築の代表格である「サグラダ・ファミリア」や「カサ・ミラ」などのほか、世界遺産に登録されている「サン・パウ病院」や荘厳な「カタルーニャ美術館」など。
中でも、色使いとデザインが可愛らしい「グエル公園」はぜひ新婚旅行で訪れたい場所。
おとぎの国のようなファンタジックな雰囲気で彼とラブラブしながら歩くのにピッタリです。バルセロナ市街を一望する絶景も楽しめますよ。
現地で実物を見学する際には、第一印象のイメージとは違う恋が展開するこの映画のように、初見の印象をより一歩深めて鑑賞すると、さらに豊かな芸術体験ができると思います。
愛と芸術に溢れたスペインで、情熱的な新婚旅行を満喫してくださいね!