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自分らしいイメージを見つけるために!装花・ブーケの参考になる映画10

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グリーンが大好きすぎて
偽装結婚!?
ウソから始まる愛の行方は・・・?

Green Card「グリーン・カード(1990)」

PHOTO:AFLO

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マイナスイオンたっぷりの画に癒される!「ボタニカルブーケ」の参考におすすめ♪

結婚式の日取りが決まって、ウェディングドレスが決まったら、次はドレスに似合うブーケ探しの番ですね♪
 
ラウンドブーケやキャスケードブーケなどさまざまな形がありますが、最近のオシャレ花嫁さんから注目を集めているのが「ボタニカルブーケ」。
 
グリーンを主体にしたナチュラルなブーケで、カジュアルなドレスやアンティークな趣のドレスによく似合います。
 
そんなボタニカブーケの参考に観て欲しいのが、今回ご紹介する「グリーン・カード」です。
 
ある理由のために偽装結婚した園芸家のアメリカ人女性とフランス人作曲家の愛の行方を描いた作品ですが、女性が住む温室付きアパートには色鮮やかなグリーンが数十種類も!
 
ブーケにどんなグリーンを使おうか、オシャレな大人の恋の行方を楽しみながら探してみてくださいね♪

育ちも性格も違う2人が偽装結婚!コミカルでオシャレな大人の恋物語

PHOTO:AFLO

ニューヨークに住むブロンティー(アンディ・マクダウェル)は、貧しい地域の緑化ボランティアとして活動する園芸家。
 
植物が大好きな彼女は、クラッシックな温室付きのアパートに入居したいと思っていましたが、そこは独身者不可の物件。
 
やむを得ず、結婚して永住権(グリーン・カード)の取得を希望していたフランス人作曲家のジョージ(ジェラール・ドパルデュー)との偽装結婚に踏み切ります。
 
晴れて温室付きアパートに入居できたブロンティーは、枯れ果てた温室を再生し、夢のような生活を始めますが、突然、偽装結婚を疑う移民局から連絡が・・・。
 
所在もわからないジョージを何とか見つけだし、夫婦を演じて移民局の調査を乗り切ろうとしますが、準備不足だった2人はますます疑われてしまいます。
 
週明けに行われる再面接に向けて、土日をブロンティーの家に泊り込んでお互いを知ろうとしますが、生真面目でストイックなブロンティーと粗野で下品なジョージは何かにつけて衝突。
 
育ってきた家庭環境も生き方も食の好みも性格も何もかもが違う2人ですが、そんな中、偶然出会ったブロンティーの友人や両親とジョージは意気投合する意外な一面を見せます。
 
徐々に見えてくる互いの内面、そして自分にはない相手の魅力に気付き始めた2人は、少しずつ惹かれていきますが、ブロンティーには長年付き合っている恋人がいて・・・。

名匠が優しく問う「結婚」とは?マリッジブルーの人にこそ観て欲しい

PHOTO:AFLO

本作を手掛けたのは「いまを生きる」や「トゥルーマン・ショー」で知られるピーター・ウィアー監督。
 
心の機微を描く上手さに定評のある監督だけに、ややもすれば異文化カップルのドタバタ劇になりそうな題材を、心の交流に焦点をあてた落ち着いた大人の恋物語に仕上げています。
 
貧しい地域に生きるこども達に希望を与えるために緑化ボランティアに取り組むブロンティーは、理想と思いやりをもつ女性で、自分にも厳しいベジタリアン。
 
自分の生活や価値観へのこだわりがあり、恋人にも本音を言えない内向的なところがあります。
 
対してジョージは、義務教育を待たずして家出して軽度の犯罪歴もある粗野な男。人の心には善と悪の両方があることを知るリアリストで、フランス料理とタバコを愛する快楽主義者です。
 
そんな2人なので最初は当然反目するのですが、互いが“違い”を相手の“魅力”だと気付き、心を寄せ合っていく過程がとても繊細に描かれていて、恋を経たプレ花嫁さんならとても共感できる内容になっていると思います。
 
実はこのブロンティーは、今まで何度かプロポーズされたのを断ってきた“結婚嫌い”。恋人はいるのですが、もう一歩燃え上がれないところがあり、偽装結婚という形でなければ一生結婚しなかったかもしれない女性です。
 
この「結婚」に対して少し臆病になっているのは、結婚前にマリッジブルーになっている方と少し似た心情なのかもしれませんね。
 
「結婚してもずっと愛が続くかな?」「ずっとこの人と仲良くやっていけるかな?」と不安になってしまうものですが、「結婚」から先に始まって愛が芽生えるこの映画は、そんな不安を優しく払拭してくれます。

PHOTO:AFLO

「結婚はゴールではない」と言いますが、まさにそう。結婚前の今が1番幸せなのではなくて、これから先の長い人生の中でだんだんと、もっと相手を好きになっていけばいい。そのために2人が向き合う枠組みが「結婚」という形なのだと教えてくれます。
 
愛し合ってから結婚しても、結婚してから愛を見つけてもどっちでもいい。相手の魅力を知る努力を続けていけば愛は生まれると、感動作の名匠がそっと背中を押してくれますよ。
 
ブロンティーとジョージのラストシーンは、何度観ても涙がこぼれる感動のシーン。
 
劇中で1番ステキな2人の表情を観ながら、結婚について改めて思いを巡らせてみてくださいね。

多種多様なグリーンがいっぱい!ドレスに似合うグリーンを探してみて

そんな大人の恋を包み込むのが、癒しのグリーンです。
 
タイトルの「グリーン・カード」とかけている遊び心のある設定ですが、色とりどりの花ではなくグリーンのみというところが落ち着いた大人の恋によく似合いますね。
 
ブロンティーが住むアパートの温室は、観ているだけでマイナスイオンに癒されそうなとってもステキなクラッシック空間。
 
いきいきと伸びやかに育つグリーンは数十種類。

クワズイモやアンスリウムといった緑の濃いもの、涼しげなシダ、風にふわふわと揺れるライトグリーンのアジアンタムなど、見た目も色もさまざまなグリーンが目を楽しませてくれます。
 
この中で見つけたお気に入りのグリーンをギュッと無造作にまとめるだけで、ナチュラルで生命力に溢れたブーケができあがり。

ちょっと小花で色味を添えると可憐な印象に、ブラウンのリーフなどを加えると引き締まったシックな趣になります。
 
色とりどりの花を使った可愛らしいブーケよりもグリーンが主体のボタニカルブーケは、少し落ち着いた印象で、大人の花嫁さんにピッタリ。
 
ナチュラルなエンパイアドレスにももちろん似合いますし、シンプルでプレーンなドレスに合わせると洗練された雰囲気がいっそう際立ちます。

たっぷりとレースが施されたアンティークな趣きのドレスにもおすすめですので、ご自身が着るドレスの雰囲気に合わせて選んでみてくださいね。

PHOTO:AFLO

その他、白とグリーンで統一されたブロンティーの部屋のいたるところにも緑の鉢が置かれ、グリーンインテリアもとってもオシャレ。
 
どこかに必ずグリーンを取り入れるブロンディーのファッション、お花のカラーの形をしたブローチなど、粋なグリーンのエッセンスもぜひお楽しみください♪

(木村みずほ)

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