7

花とハーブに囲まれながら
“ていねいな暮らし”を送る
イギリス人女性を参考に

世の女性が憧れる「ていねいな暮らし」。その中に溢れる花々を参考にしてみては

多くの女性が憧れを持つ「ていねいな暮らし」。
 
「ていねいな暮らし」と聞いて、花のある生活を思い浮かべる人も、少なくないはずです。
 
今回ご紹介するドキュメンタリー映画「ベニシアさんの四季の庭」は、英国貴族として生まれ育ち、世界放浪後、日本の京都・大原の古民家へと移り住んだベニシア・スタンリー・スミスの生活に密着した作品。
 
彼女のていねいな暮らしはNHK放送番組「猫のしっぽカエルの手 京都大原ベニシアの手づくり暮らし」などでも注目を浴びています。
 
ベニシアの“手作りでていねいな生活”が映し出されているほか、夫の正さんをはじめとした家族との絆、そして地元の仲間たちとの交流が描かれています。
 
そんな本作には様々な花が登場、ベニシアはその花やハーブを使って料理をしたりします。
 
ナチュラル思考の方で、ウェディングに丁寧さと自然さを取り入れたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

伝統ある英国貴族の家系で育った彼女を魅了したのは、築100年以上の古民家

舞台は京都の大原。築100年以上の古民家に暮らすのは、イギリス人のベニシア・スタンリー・スミスさん。
 
彼女が生まれ育ったのは、伝統ある英国貴族の家系。
 
豪邸で遊んだり、駆け回ったりしていた小さな頃、屋敷の召使いと話してはいけないというルールに疑問を持ったことがきっかけで、貴族としての暮らしに違和感を感じだしたそう。
 
そして彼女は19歳のころ、親の反対を押し切り、心に従うがままインドへ。
 
そのあとにたどり着いたのが、日本。鹿児島や東京を経て、京都へと導かれるようにたどり着いたベニシアは、京都の大原にある古民家で生活を始めます。

150種類以上ものハーブや花がある庭。花やハーブを生活の一部にしていく毎日

ベニシアは庭で150種類以上ものハーブや花を育てています。
 
そして、花をいろんなところに使用しながら生活に取り入れていくのです。その様は、まさに代表的な「ていねいな暮らし」！

©ベニシア四季の庭製作委員会2013

例えば、ラベンダーを使いワックスを作って家の中の家具を磨いたり、ローズマリーで飲み物を作ったり、バラの花をポプリにしたり。
 
ハーブをスペアリブ料理のアクセントとして入れてみたり。
 
自然に囲まれたベニシアさんだから出せるアイデアは、とても参考になります。
 
たとえば結婚式の装花で使用した花を、料理に加えてみたり、添えてみたり。
 
装花と同じ花を利用したキャンドルなどの飾り物をギフトにしてみるのもいいなぁ。
 
なんて、本作を見ているうちにどんどんアイデアが湧いてきます。

波乱万丈なベニシアさんの人生。しかし、家族の絆はとっても深い

©ベニシア四季の庭製作委員会2013

本作で描かれているのは、華やかなことばかりではありません。
 
長男の浄を出産したことをきっかけに、統合失調症を発症したベニシアの娘、ジュリーとの苦労。
 
2007年に起きた夫、正のロッククライミング中の生死をさまよった大事故。
 
そしてベニシアと正の息子である悠仁の子育てなど、彼女の家族のこれまでの奮闘と絆も一緒に描かれています。
 
ていねいで、憧れのスローライフの裏側にある苦労を覗くことができるのも、ドキュメンタリーならではの見どころです。

京都・大原の地元の仲間が温かい！昔ながらの知恵も盛り込まれている

©ベニシア四季の庭製作委員会2013

もうひとつ注目していただきたいのが、ベニシアと地元の方々との交流。
 
ベニシアの家には、ガーデンニング仲間をはじめ、さまざまな友人が訪れます。
 
たとえば、友人が紫蘇をたくさんもってきて、一緒に葉っぱを切り取りながら世間話に花を咲かせたり。
 
昔ながらの風呂敷の結び方などを友人から学んだり。
 
田舎暮らしにあまり興味がない人も、思わず「自分が田舎暮らしをしてみたら…」という想像をしてしまうほど、どれも憧れてしまう光景ばかりです。
 
「庭にいたら天国にいるような感じ」。
 
そう心から幸せそうに語るベニシアの姿とともに、ラベンダーやローズマリー、ローズなど様々な花を参考にしてみてはいかがでしょう。
 
きっと、結婚式のヒントとなるはずです。
 
ナチュラル思考の方、そして結婚後は、ていねいな暮らしをしてみたいという人にピッタリな一本です。

（トキエス）