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自分らしいイメージを見つけるために!装花・ブーケの参考になる映画10

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バラで埋め尽くされた
美しい部屋は必見!花屋の男性との
ロマンチックな出会い

Bed of Roses「マンハッタン花物語(1996)」

PHOTO:AFLO

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花束がたっぷり登場する映画。素敵なフラワーショップにも注目

装花は結婚式や披露宴会場の印象を左右する大切な装飾です。花の種類や色など、選択肢がたくさんありすぎて迷ってしまいますよね。そんな方に参考にしていただきたい映画が、今回ご紹介する「マンハッタン花物語」です。
 
1996年にアメリカで制作されたラブストーリーなので少し古い作品ですが、レトロな雰囲気がとても魅力的です。ヒロインは映画「恋しくて」などに出演しているメアリー・スチュアート・マスターソン、相手役はTVドラマ「Mr.ROBOT」などで活躍しているクリスチャン・スレイターが演じています。
 
悲しい過去を持ち、恋愛にも本気になれないキャリアウーマンの主人公が、ちょっと驚きの行動を取る花屋の男性と出会い、徐々に惹かれていく物語。登場する数々の花束や美しいフラワーショップ、ヒロインの部屋がバラで埋め尽くされるシーンなど、装花の参考になる部分がたくさんあるんです!

悲しむヒロインに贈られてきたのは、匿名からの大きな花束

孤独を抱えているために恋愛に積極的になれず、仕事一筋のリサ(メアリー・スチュアート・マスターソン)。そんな彼女のもとに、ある男性の訃報が伝えられます。ショックを受け悲しみに暮れたその翌朝、リサ宛にカラフルな花束が届きました。差出人は匿名です。
 
訃報に加え、謎の花束によってさらに動揺するリサを気にした上司は、強制的にしばらくの休暇をとらせました。突然の休みに手持ち無沙汰となったため、リサは花束の差出人を聞こうと、配達に来た花屋の男性・ルイス(クリスチャン・スレイター)のもとを訪れます。しかし、彼は「匿名にはわけがあるのだろう」と名前を明かしませんでした。
 
ある日の夜更け、昔の悲しい思い出を夢に見て起きたリサは、何気なく窓の外を見ます。するとそこにはルイスがいて、二人は目が合いました。驚くリサを見て、ルイスも慌てたようにその場を去りました。
 
翌朝、リサがルイスに会いに行くと、彼は自分が花束を送ったことを明かしました。ルイスの話によると、夜の散歩中、電気がついている部屋の窓辺に訃報を知って泣くリサの姿があり、気になって翌朝仕事場まで後をつけ、励ましの花束を贈ったのだというのです。
 
その後、「見せたいものがある」と言われ警戒しながらも彼の部屋へ。屋上へ行くと、そこにあったのはルイスが大切に育てた美しい庭園でした。そして、彼は自分が花屋のオーナーであることを打ち明けました。


PHOTO:AFLO

ルイスに惹かれてしまったリサは、「恋をする余裕なんてないのに、こんな気持ちになるなんて」と悩みます。そんな彼女のもとへ、ルイスから1時間ごとにピンクのバラの花束が送られてくるようになりました。部屋はあっという間にバラで埋め尽くされてしまったので、彼女はルイスに会いに行きます。そこでルイスは、自分の亡き妻子について、悲しい過去を語り始めました…。

明るく印象的な装花なら、参列者を楽しませられるかも?

この作品の中で最初に目につく花は、やはりルイスがリサに最初に贈ったカラフルな花束です。紫・オレンジ・ピンクなど、いろんなカラーの花が使われています。何色も使うのは難易度が高そうですが、この花束にはしっかりまとまりがあり、個性的ながらも美しく仕上がっています。
 
ルイスがこの花束を贈ったのは「リサを励ますため」でした。たしかに、落ち着いた雰囲気の花束よりも、色とりどりの花束をもらった方が、気分が上向きになりそうですよね。装花として参考にするなら、明るくポジティブな雰囲気をテーマにした披露宴に向いているかもしれません。
 
そして、この花束はルイスのファーストコンタクトでもありました。無難な花束にしなかったのは、個性的なものの方が強く印象に残りやすいため、リサの心に自分の存在を少しでも留めておきたかったからかもしれませんね。つまり、この花束を装花に応用すれば、参列者の目を引いて会場を強く印象づけることも期待できそうです。

結婚は人生の門出。ちょっと大人な要素をプラスして

PHOTO:AFLO

そしてもう一つの見どころは、ルイスが街中の花屋からピンクのバラを買い占め、1時間ごとにリサへ花束を贈る場面です。
 
このバラは少しスモーキーがかったピンク。彼が思いを伝えるために選んだ花束は、個性的な花でもカラフルな花でもなく、リサが好きだと言ったバラの花で、それもピンク一色でした。とてもストレートでシンプルな愛情表現ですよね。
 
そしてこの花束に埋め尽くされたリサの部屋は、家具のアンティークな雰囲気も相まって絵画のように美しいのです。
 
装花を考えるとき、「普通のピンクだとかわいらしすぎる」と思った場合は、印象が変わって見えるスモーキーピンクがおすすめです。かわいらしさの中にも、大人な女性の雰囲気も加わるので、結婚という人生の門出にぴったり。
 
この他にも、ルイスとリサが一緒に花を配達するシーンなどできれいな花束が登場します。ピンクと白でまとまった大きな花束や、黄色と赤の個性的な花束など、次々とオシャレな花が見られますよ。
 
作中に出てくる花束で気になるものがあったら、ぜひ装花に応用できないか考えながら、リサとルイスのラブストーリーを楽しんでみてくださいね!

(表ひつじ)

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