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ガーデンウェディングの参考に！
植物恐怖症の主人公が作る
鮮やかなイングリッシュガーデン

植物を恐れる主人公とご近所さんたちのハートフルな物語

結婚式や披露宴を彩る装花。イメージを決めるのにとても重要な装飾ですから、どんな花を使おうか悩みどころですよね。今回ご紹介する映画は、イギリスで制作された映画「マイ ビューティフル ガーデン」です。
 
この作品は、植物を恐れる主人公がちょっと変わった人々と交流しながら、荒れ放題の庭を美しいイングリッシュガーデンへと生まれ変わらせる物語。登場する植物がきれいなだけでなく、色鮮やかな映像や登場するインテリアも魅力的な映画です。
 
たくさんの種類の花が登場するので、装花だけでなくブーケの花材選びの参考にもなりますよ。どんな雰囲気の会場にしたいか考えながら、ぜひいろんな植物を楽しんでほしい作品です！

庭を復活させないと退去！
追い詰められた主人公…

(c)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016

赤ちゃんの頃に公園に捨てられていたベラ（ ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ ）は、とにかく秩序を好み、予測ができないようなこと、とりわけ無秩序に伸びる植物に対して恐怖心を抱いていました。そのため、綺麗だった庭も荒れ放題。
 
ある日、図書館を訪れた男性・ビリーに興味を持ったベラは、彼が置いていったメモを持ち帰りますが、風で飛ばされ、庭の木に引っかかってしまいます。嵐が吹き荒れる中、なんとか取りに行こうとしますが、木から落ちて気を失ってしまいます。
 
気がついたベラは、隣人である偏屈な老人・アルフィーの家で保護されていました。彼の主治医である女性に優しく介抱されますが、アルフィーは「庭を荒れ放題にするからそんな目にあうんだ！」と嫌味たらたら。横暴な彼は雇っている料理人・ヴァーノンにも辛くあたっていたため、ベラはとっさに彼をかばいました。
 
すると翌日、ヴァーノンは「昨日のお礼」と言って朝食を作りにやってきます。すると、それがおもしろくないアルフィーが、彼に半ば脅しのように解雇を言い渡しました。それを見たベラは勢いで「私が彼を雇う！」と宣言したため、アルフィーも引っ込みがつかなくなってしまいます。
 
後日、ベラのもとに家の管理人がやってきました。「庭が荒れていると苦情が来ている」と言われ、1ヶ月以内に元通りにしなければ退去することになってしまいました。ベラはなんとかしようと行動するも、植物嫌いのせいでうまくいきません。そこで、ヴァーノンを返してほしがっているアルフィーに、料理を提供する代わりに庭造りを手伝ってもらうことになりました。

「どんな色を組み合わせるか」お隣さんの庭と助言に注目

(c)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016

最初は気難しい雰囲気のアルフィーですが、ベラと交流していくうちに、少しずつ丸くなっていきます。そんなアルフィーは、庭造りには人並み以上に力を入れている老人でした。庭造りに行き詰まっているベラを見ると、アルフィーは自分の庭に彼女を招待しました。そこで披露される花々はとても美しいので、ここは必見シーンです。
 
アルフィーは「どんな色を組み合わせて、深みと味わいを出し、季節の移ろいを楽しむか」が重要だと説き、ひとつずつ花を紹介していきます。アリウム、カンナ、ダリア、サルビア、スイートロケットなど、名前が挙がった植物だけで17種類もあるので、花材選びの参考になります。
 
ただ、中にはトリカブトなど毒性を持つ植物も出てきますので、聞き馴染みのない花はどんな植物なのか、お祝いの席にふさわしい花なのか、ひとつひとつ調べてみると安心です。
 
花を決める際には、見た目の美しさはもちろん、花言葉にもこだわってみるのもいいですね。たとえば、白のダリアには「感謝」という意味があります。参列者に感謝の気持ちを込めて白のダリアを使った装花にするなど、隠れたメッセージがあると素敵です。

主人公のためにみんなが開いた、小さなガーデンパーティー

(c)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016

映画では、ご近所さんたちが主人公のために小さなガーデンパーティーを開くシーンがあります。もし、結婚式のプランとしてガーデンウェディングも視野に入れている場合は、このシーンが参考になるでしょう。
 
色鮮やかな植物にロウソク、フラッグガーランドで飾られた庭は、とてもロマンチックで温かみのある雰囲気です。庭の装飾だけでなくテーブルコーディネートも素敵なので、ぜひ隅々までチェックしてみてください！
 
この他にもアルフィーの家のインテリアなど見どころがたくさんあり、スタッフが映像美にこだわっているのが窺えます。そして、近所の人々との不器用ながらも通じ合っていく交流は、観る人を温かい気持ちにさせてくれます。花だけでなく、ぜひおしゃれで温もりある世界観もたっぷり堪能してくださいね！

（表ひつじ）