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結婚準備の参考に!ベストウェディング映画30

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すぐにでも実践したい
挙式や披露宴のヒントがいっぱい!

Steel Magnolias「マグノリアの花たち(1989)」

© 1989 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

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結婚式当日の賑やかな準備風景に
心が浮き立つ!

一生に一度の“結婚式”。心に残る最高のものにしたいと、結婚を控えた女性なら、あれこれ考えてしまうもの。

そんな人たちの助けになってくれるのが「マグノリアの花たち」。

結婚式当日の準備から物語が始まる本作は、挙式や披露宴のヒントが散りばめられた、まさに必見のウェディングムービーなのだ。

舞台はのどかな風景が広がる1980年代のアメリカ南部ルイジアナ州の小さな町。そこに世代も個性も異なる6人の女たちが登場する。

(C) 1989 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

結婚式の主役である花嫁のシェルビーに、彼女の母親マリン。前町長の未亡人クレリーと、同じく未亡人で気難しい意地悪ばあさんのウィザー。そして美容院を営むトルービィと、その店で働くアネル。

彼女たちの毒舌炸裂のトークでおおいに笑わせながら、シェルビーの結婚と出産を通して、愛と生命に彩られた女性としての人生ドラマが味わい深く描かれていく。

病を抱える花嫁の不安を
温かく包みこむ花婿の愛

シェルビーのお相手は、エリート弁護士でハンサムなジャクソン。挙式当日にも「会いたくて…」とシェルビーの部屋に忍び込んでくるほど、彼女にゾッコンだ。

「式の前は縁起が悪いのよ」と、たしなめるシェルビーにジャクソンは「本当に僕と結婚を?僕と結婚して。頼むよ」と、式当日に再プロポーズ。

PHOTO:AFLO

「いいわ、するわよ。午後2時に教会に来て。ベールをかぶっているのが私よ」とシェルビー。

挙式の支度は男女別々がルール。花嫁のドレス姿そのものが花婿へのサプライズになるのだ。

実はシェルビーは生まれつき重い糖尿病を患っていて、医師からも「子供は無理だ」と言われていた。シェルビー自身もジャクソンに悪いからと、結婚に反対していたこともあった。

しかし、ジャクソンはケンカをしても「バカを言うなよ。養子をもらえばいいだろ」と、彼女を励まし、結婚を承知してもらったのだ。

結婚式のテーマカラーは
名づけて“恥じらいのピンク”

世の花嫁と同様、結婚式の準備に情熱を注ぐシェルビー。美容師のトルービィに「結婚式の色は?」と聞かれたときも「“恥じらいのピンク”よ。それも濃淡の2色」と即答する。

(C) 1989 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

「式場も素敵よ。ピンクの濃淡の花で壁全体を飾り付けて、バージンロードには特注のピンクのカーペット。ベンチもピンクの絹で飾りを」

そう、これらは「ピンクが好きなの。私の色よ」と言うシェルビーのこだわり。

自分が大好きな色を結婚式のテーマカラーに決めたシェルビーは、ドレスや会場の装飾にどんどん取り入れていく。

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ウェディングドレスはプリンセスのようなオフショルダーに、ふんわりしたボールガウンシルエット。髪はジャクソン好みの下ろしたスタイルにしつつも、ブーケはやっぱりピンクの濃淡のローズ!

(C) 1989 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

ブライズメイドのドレスも淡いピンク、男性のネクタイもピンクのストライプで統一という、徹底的なこだわり様は、いっそ清々しいほど。

ちょっとした工夫だが、それだけで自分だけの結婚式という“オリジナル感”も倍増!結婚式を楽しむ秘訣として覚えておきたい素敵なアイデアだ。

英ウィリアム王子も取り入れた
南部の伝統“花婿のケーキ”!

このほかにも「マグノリアの花たち」には、すぐにでも実践できそうなアイデアがいっぱい!

PHOTO:AFLO

自宅の庭を会場にしたガーデン・パーティー式の披露宴が登場するのだが、中でもとりわけ印象的なのが“花婿のケーキ”というアメリカ南部特有の習慣。

ウェディング・ケーキとは別に、花婿から花嫁へ贈る男らしいデザインのケーキのことで、形も自由でユニークなものが多いため、“ケーキを見れば、花婿のことが分かる”とも言われている。

そこでジャクソンが彼のおばさんに作ってもらったのは、なんとアルマジロの形のケーキ!

レッドベルベット・ケーキというアメリカの伝統的な真っ赤なスポンジケーキを、灰色のクリームでコーティング。アルマジロの身体にナイフを入れると血に見えるという趣向だ。

(C) 1989 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

庭のガレージに置かれたこの特製ケーキを、毒舌キャラのウィザーが大きなナイフでバンバン豪快に切り分けていく姿もハマりすぎ!

スイーツ好きなウィリアム王子が、自身の結婚披露宴で、英国史上初めて取り入れたことでも一気に知名度が上がった“花婿のケーキ”。

知らなかった人は、この映画をきっかけにして“マイ・ウェディング”にぜひ取り入れてみてはいかが?

娘を想う母の深い愛は永遠
命をめぐる女性の人生に涙…

結婚式の後、ピンクのスーツに着替えたシェルビーが「ママ、お願い」と、マリンにコサージュをつけてくれるように頼むシーンがある。

(C) 1989 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

「面倒をかけるのも、もう終わりね」と笑うシェルビーに「時々、顔を見せてね」と応えるマリン。娘を想う母のせつなさとさびしさが痛いほど伝わってきて、胸が熱くなる。

が、しんみりしたのも束の間、派手なクラクションとともに、ジャクソンの悪友たちが大勢乗りこんだ結婚式の車が玄関前に到着。

たくさんのバルーンとリボンで装飾された車なのだが、それを見たマリンが「そうね、あれなら当分、安全なセックスができそうよ」と一言。

 なぜなら、このバルーンは大量のコンドーム! さすがにここ日本では安易にお勧めできないアイデアながら、インパクトとしては抜群だ。

ムードがシリアスに傾きそうなときに、ブラックジョークを織り交ぜて、場の空気を救う。本作を一貫して流れるこのスタイルが心地良い。

(C) 1989 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

この後、物語はシェルビーの妊娠、出産、子育てと続き、“命の連鎖”という深いテーマへとつながっていく。その中には、どんなときでも強くたくましい女性のユーモア精神が生きている。

「空っぽの長い人生より、30分の充実した人生を」

これはシェルビーの言葉。重い病を抱える彼女だからこそ強く心に響いてくるが、この言葉に象徴されるように、1度きりの人生を幸福なものにするために必要なのは、今この一瞬を大切に生きていくこと。

(C) 1989 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

うっとりするような素敵な結婚式を堪能できるだけでなく、命の尊さ、母娘の絆、女同士の友情のありがたさなど、さまざまな大切なものに気づかせてくれる女性賛歌の傑作ドラマだ。

(石塚圭子)

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