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ダメなところも最高なところも全部
愛し合える理想の夫婦

アラフォー夫婦のリアルなケンカと
仲直りまでのやりとり

2014年公開の「ビフォア・ミッドナイト」はイーサン・ホーク＆ジュリー・デルピー主演の人気ラブロマンスシリーズ第3作目。

前2作は2人の出会いと、その9年後の再会が描かれていて、本作はそこからさらに9年後の物語です。

20代で出会い、現在晴れて夫婦になったジェシーとセリーヌも40代に。双子の娘にも恵まれたアラフォー夫婦のリアルなラブストーリーが楽しめる作品になっています。

運命的でロマンチックな恋をした2人は仲が良く理想的な夫婦でありながらやはり問題も抱えていました。

ラストシーンが最高ですので、ケンカした後に見るときっと仲直りしたくなるはずです。

離れて暮らす息子と一緒に居たい夫
引っ越ししたくない妻

PHOTO:AFLO

双子の娘にも恵まれ、妻のセリーヌ（ジュリー・デルピー）と暮らすジェシー（イーサン・ホーク）は、南ギリシャの別荘でバカンスを過ごしていました。
 
そこへ遊びにきていた前妻との息子・ハンクを空港で見送った帰り、ジェシーは息子と離れて暮らす寂しさから、一緒に暮らせないかと考えていました。
 
ハンクが暮らすシカゴへの引っ越しをセリーヌに提案すると、セリーヌは猛反対し、別れると言い出してしまいます。
 
やがて2人は言った、言ってないの押し問答になり、車内に不穏な空気が流れますが、お昼寝していた双子の娘が起きてうやむやに。

ランチ会でそれぞれの立場から
人生や愛について意見を交わす

PHOTO:AFLO

ジェシー一家が滞在している別荘は、老作家のパトリックの持ち物で、彼に招待され家族で訪れていました。
 
ランチ会では自分たちと同じような年代の夫婦、若いカップル、そして愛する伴侶に先立たれた人のそれぞれの立場から人生や愛について意見を言い合います。
 
その中で「子守をさせるためにシカゴに引っ越せって言うのよ」と友人たちに冗談交じりで愚痴を言うものの、息子との別れは辛いものだとなだめられたセリーヌ。
 
みんなのソウルメイトや最愛の人の話を聞いている内に気持ちを立て直し、乾杯をしてうまくやり過ごします。

友人夫婦からプレゼントされた
ホテルで再びケンカになり…

PHOTO:AFLO

ホテルまでの道で久しぶりに２人きりでたくさん会話をし、プレゼントされた部屋もスタイリッシュで良い雰囲気になるジェシーとセリーヌ。
 
イチャイチャし出した矢先にハンクからセリーヌへ電話がかかってきます。ジェシーもハンクと話しをしたかったのに、セリーヌはそのまま電話を切ってしまいます…。
 
そこから会話がおかしな方へ進み、セリーヌは日々の小さな不満が積み重なって爆発。ジェシーは「極端な事を言いすぎだし、感情的すぎる」と応戦します。
 
ジェシーは「シカゴで幸せに暮らせないか検討もしてくれないのか？」と迫るも、セリーヌは共同親権が得られないなら１学期で30日も一緒に居られないと指摘。
 
ハンクについてはジェシーの気持ちは分かるものの、「現時点で引っ越す気はない」「１か月経過しても同じ気持ちなら知らせて」と言いジェシーは納得することに。

あるある過ぎるケンカの内容に
心当たりのあるカップルも多いはず

しかし悲しむジェシーに自分が悪者なのかと怒るセリーヌ。ケンカはまだまだ終わりません。
 
作家である夫はあちこちを飛び回り、その間1人で双子を面倒見ていて出産から立ち直れてないと告白。
 
セリーヌは双子の出産が不安でアメリカからフランスに戻ったため、ジェシーが息子と離れたことや、付き合い始めて間もなく妊娠したことなど自信がもてないことも多かったようです。
 
セリーヌが荷造りも自分がしていると不満をぶちまけ、ジェシーが「君がさせてくれないからだろ」と返答し、「汚れたパンツを入れるからよ！」と怒られる会話。
 
ケンカの内容は違っても小さな不満がきっかけでケンカをしたことのあるカップルや夫婦は多いはず。わりと耳が痛い会話が続きますが、過去の不倫の疑いに話がいってしまいセリーヌはショックをうけます。
 
セリーヌは「簡単なこと、もう愛していない」と言い放ち、ついに部屋を出て行ってしまいます…。

完璧とは言えないけれど
本物の愛情で結ばれていた

PHOTO:AFLO

レストランに1人でいたセリーヌの前に、ジェシーが現れ、赤の他人を演じて話しかけます。

「放っておいて、私は怒りで愛する人を傷つける女」と対話を拒否しようとしますが、タイムマシーンで君を救うためにきたと話すジェシー。

最初は相手にしなかったセリーヌですが、やがて彼の芝居に合わせて話をします。ジェシーは彼女に深い愛情を表します。

完璧とは言えないけれど本物の愛情で結ばれている2人は理想的な夫婦のうちの一組だと思います。

どんな会話だったかはぜひ本編で確認してみてくださいね。

（じぇみじぇみ子）