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クライマックスで流れる
エド・シーランに涙腺崩壊!
甘いラブソングが彩る純愛物語
Me Before You「世界一キライなあなたに (2016)」
(c)2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved
2016年全米で恋愛部門No.1ヒット!エド・シーランの優しい歌声に涙
2011年にデビューするやいなや、一気にスターダムへと躍り出た若手シンガーソングライターのエド・シーラン。
全世界で爆発的にヒットしている彼の楽曲は、音楽に詳しくない人でも1度は聞いたことがあるのでは?
アコースティックギターのメロディにのせた、どこか懐かしく優しい歌声は、最近では結婚式のBGMとしても人気急上昇中です。
今回ご紹介する「世界一キライなあなたに」は、エド・シーランの代表曲「Thinking Out Loud」と「Photograph」が彩る純愛ストーリー。
全世界で850万部も売れたベストセラー小説の映画化で、2016年にラブストーリーとして全米最大のヒットを記録した感動作です。
惹かれ合いながらも、どうすることもできない問題に阻まれる2人の愛はとても切なく、エド・シーランの歌声がさらに涙腺を刺激して…。
物語の内容とリンクした歌詞を読めばいっそう感動しますので、合わせてチェックしてみてくださいね♪
愛した男性は、死を決意していた…。彼の心は変えられるのか?
(c)2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved
明るくて社交的、お喋りとおしゃれが大好きなルイーザ(エミリア・クラーク)は、働いていたカフェが突然閉店し、家族の生活を支えるために新しい職を探していました。
そんな折、絶好のタイミングで見つかったのが高給の「身体障害者の世話係」。
若くてハンサム、お金も地位も恋人も全てを手に入れていたけれど、交通事故で四体麻痺になったウィル(サム・クラフリン)の介護でした。
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持ち前の明るさでウィルと打ち解けようとするルイーザですが、皮肉屋で他人を拒絶するウィルはとりつくしまもなし。
しかしウィルを特別視せず、感情をストレートに表すルイーザに、彼は次第に心を開き始めていきます。
徐々に親密さを深めていく2人でしたが、ある日、ルイーザはウィルが半年後に安楽死を希望していることを知ってしまいます。
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あまりのショックに辞職を申し出るルイーザでしたが、残された時間を楽しく彩ることでウィルの考えを変えさせようと奮起。
競馬やクラシックコンサート、旅行など楽しいプランを次々とたて、ウィルを連れ出しますが…。
愛の歓び、愛の哀しみを美しく彩る
エド・シーランのラブソング
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生きる希望を見出せず頑なだったウィルが、天真爛漫なルイーザに徐々に心を許していく様子。
恋人との間で板ばさみになりながらも、ウィルに対し芽生えた愛情を抑えきれないルイーザ。
何の接点もなかった2人が出逢い、ハンデを越えて心と心で響き合う過程はとても素敵です。
そして、その2人の隠しきれない想いが通じ合う、最高にロマンチックなシーンを盛り上げるのが、エド・シーランの「Thinking Out Loud」。
“愛しい君へ、70歳になっても愛し続けるよ”と永遠の愛を誓う楽曲が、ルイーザとウィルの愛をいっそう美しく彩り、喜びで胸がいっぱいに!
ルイーザとウィルの笑顔、笑い声、そしてエド・シーランの伸びやかな歌声も心に沁み、この2人の愛が永遠に続きますようにと願わずには入られない、愛しいシーンになっています。
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2016年のグラミー賞に輝いたこの直球のラブソングは、実際に多くの結婚式で使われているそう。
スローテンポのバラードで、曲が始まって少したってから盛り上がりがありますので、落ち着きのある入場シーンにピッタリですし、全編を通して幸福感のある旋律なので花束贈呈などの感動のシーンにもおすすめです。
もう1曲使われているのが、「Photograph」。クライマックス直前に流れますが、“僕達の愛を写真にしまっておこう”という切ない歌詞に涙腺崩壊。
曲の内容は、遠くにいる大切な人への真摯な愛を歌い上げたもので、エド・シーランの囁くような歌声が胸をつきます。
静かで優しい曲なので、会話の邪魔にならない歓談のBGMにお似合いです。
この他にも、待合い時や退場時にピッタリなインストゥルメンタルもたくさん流れますので、ぜひ参考にしてくださいね。
賛否両論のラストシーン
あなたならどうする?
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本作がここまで観る者の胸を締め付け、感動の涙を誘うのは、ハンデがある恋という理由だけではありません。
相手を想うが故に与える愛と、想うが故に受け入れられない愛。この「愛するが故」の行動だからこそ、胸に迫るせつない涙が溢れてくるのです。
ですが、相手を想うが故の行動であったとしても、それが果たして相手を本当に幸せにするのか?
自分が思う”幸せ”を押し付けてはいないか?
ラストシーンには賛否両論が巻き起こっていますが、確かにさまざまな思いが頭を巡り、鑑賞後にも深く考えさせられます。
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もし、あなたの恋人がウィルのような立場になったら、あなたならどうしますか?
結婚して家族になると、今以上に2人の境界線は曖昧になり、自分の価値観に相手をはめてしまいがちになります。
愛の形に正解はないからこそ、自分の考えが本当に相手を尊重しているのかどうか自問し続けることが大切なのかもしれません。
そんな愛の本質を問いかけ、そして毎日同じ朝を2人で迎えられる当たり前の幸せのありがたさに気付かせてくれる本作。
エド・シーランの歌声に酔いしれながら、ハンカチ、いやタオルを握り締めてご鑑賞くださいね♪