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「本当の愛」が伝わる美しい楽曲を
SFラブストーリーから選出してみては
About Time「アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜 (2013)」
(C) 2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
主人公はタイムトラベラー!
SF恋愛映画から学ぶ”本当の愛”
2014年に公開されたSF恋愛映画「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」。
これまで心温まる作品を世に送り続けてきたリチャード・カーティス監督の引退作である本作は、“SF恋愛映画”という、ザ・王道ラブストーリーではなく、作品への感情移入が少しばかり複雑なジャンル。
そんなジャンルにもかかわらず、公開当初、イギリスの週末興行収入ランキングで1位を獲得。
さらに本作のカップルが「ムービープラスアワード2014」にて映画スペシャリスト大賞ベストカップル賞1位を受賞しました。
(C) 2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
もはや “ザ・王道ラブストーリー” に勝る作品と言っても過言ではありません。
SF恋愛映画の代表作へと一気に上り詰めた本作は、主人公の青年がタイムトラベルをしながら真実の愛の意味を探求する物語。
タイムトラベルを繰り返す青年・ティムを演じたのは、アイルランド出身のドーナル・グリーソン。彼は、「ハリー・ポッター」シリーズや「スター・ウォーズ」シリーズに出演経験のあるSFファンタジーお得意の注目俳優です。
ヒロインを演じたのは「きみに読む物語」や「君への誓い」など数々のラブストーリーで世の女性の心を鷲掴みした女優、レイチェル・マクアダムス。
人生や愛の美しさを描いた本作を彩る楽曲もたまらなく素敵。ぜひ、幸せのため息をつきながらチェックしてみてください。
新年を迎えた日、二日酔いの青年が父から告げられたのは、代々伝わる超能力
舞台はイギリス南西部。冴えない非モテ男・ティム(ドーナル・グリーソン)は仲の良い家族とともに幸せかつ平凡な日々を送っていました。
ニューイヤーズイブのパーティーでも、なかなか自信が持てず、意中の女の子とキスすることに失敗。そんな後悔と二日酔いを引きずった新年の朝、ティムは父親に呼び出されます。
「実は、一族の男には全員タイムトラベルの能力があるんだ」。
(C) 2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
父曰く、クローゼットの中など狭く暗い場所で拳を握り、戻りたい時期を念じると、その時間へ戻ることができるのだとか。
朝から奇妙な冗談に仕方なくつきあったティム。父親の発言をバカにしながらもクローゼットの中に入り、拳を握ります。
すると昨夜に見事タイムトラベル!ティムは意中の女の子とキスすることに成功します。
それからというもの、ティムは“愛”(恋人)を探すためタイムトラベルを繰り返すように。
弁護士を目指すためロンドンに移住したティム。そこで運命的な出会いを果たす
PHOTO:AFLO
ロンドンに移住したティムは、ある日、悪友に誘われユニークな暗闇レストランへ。そこで同席した女性、メアリー(レイチェル・マクアダムス)に恋をします。
ウキウキ気分で、帰宅したティムを待ち受けていたのは同居人で脚本家のハリー。ハリーは脚本を担当した初日舞台がうまくいかなかったことでひどく落ち込んでいました。
そんな彼を見たティムは、過去に戻り、舞台を成功へと導きます。
うれしくなったティムはメアリーに電話しようと携帯を手に取りますが、過去に戻ってしまったことで、メアリーとの出会いが帳消しになっていたのでした。
PHOTO:AFLO
しかし、暗闇レストランでメアリーがケイト・モスの大ファンだったことを覚えていたティムは、ケイトの写真展でメアリーと再会します。
こうして何度も何度もタイムトラベルを繰り返すようになったティムは、徐々にタイムトラベルにはいくつかの条件があることを知ります。
ポップなものからバラードまで!
主人公の心情と連鎖している美しい楽曲
本作には、ポップなものから、センチメンタルな楽曲までさまざまな音楽が登場します。
例えば、メアリーと初めて出会った日の夜、嬉しさをかみしめながら帰宅するティムのシーンでは、ポール・ブキャナンの「Mid Air」が流れます。
「僕が結婚したい女の子」という歌詞があるなど、結婚式で出会いを振り返るのにピッタリな歌詞が綴られており、さらにしっとりとしたメロディーに魅了されてしまいます。
また、過去に戻ってメアリーともう一度再会するパーティーシーンでは、グラミー賞最優秀レコード賞にノミネートされたネリーの「Dilemma ft. Kelly Rowland」が起用されています。意中の人に出会えた胸のトキメキを表現しているポップな楽曲です。
PHOTO:AFLO
メアリーとティムが地下鉄でじゃれあいながら、日々の美しさを描いたシーンで起用されたのは、ジョン・ボーデン、サム・スウィー ニー & ベン・コールマンの「How Long Will I Love You?」。
永遠の愛を語りかける歌詞の同曲も、明るく心温まるナンバーです。
他にも60年代ポップスを再現したサウンドでクールなエイミー・ワインハウスの「Back To Black」や、男性の気持ちをストレートに綴ったベン・フォールズの「The Luckiest」など素敵な楽曲が満載!
本作のBGMを使って、ぜひ結婚式や二次会を彩ってみては。
そしてぜひティムとメアリーを自身に重ね合わせてみてください!きっと映画の2人のようにロマンチックな時間を過ごせること間違いなしです。
平凡な日々を、とてつもなく愛おしく感じさせてくれる本作は、とってもハートウォーミング。ぜひ結婚式前に大切な人と一緒に観てくださいね。