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ウェービーな黒髪に映える
パールのアクセントがかわいい!
Pride & Prejudice「プライドと偏見(2005)」
(C) 2005 Universal Studios and Scion Films (P&P) Production Partnership. All Rights Reserved.
身分の差や勘違いを乗り越え結ばれる純愛!
2005年公開の「プライドと偏見」は18世紀末から19世紀初頭のイギリスの片田舎を舞台としたラブストーリーです。
女性に財産の相続権がなく、男性と結婚することが女性たちの夢、さらに愛している人なら最高だけれど”家”も密接にかかわってくる時代のお話です。
何度か映像化されていますが、キーラ・ナイトレイ主演の本作は長編をうまく2時間程度におさめていて気軽に観ることができます。
隣に超お金持ちのイケメンが引っ越してきて5人の娘は大騒ぎ!
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貧しいわけではないけど、裕福でもないベネット家には5人の娘がいて全員まだ結婚していません。
この時代の相続ルールからいくと、父が亡くなると全員路頭に迷うため母は娘たちを結婚させようと躍起になっています。
そんなある日、隣に超お金持ちのビングリーが引っ越してきます。翌日の舞踏会に彼も来ると聞いて5人の姉妹と母は大騒ぎ。
気合を入れすぎてないナチュラルなアップスタイルもかわいい!
最初の舞踏会のシーンで登場したビングリーは裕福な上にイケメンで、さらにニコニコと感じが良く、長女のジェーンはすぐに恋に落ちます。
このシーンでは、長女ジェーンと次女エリザベスの髪型が気張りすぎてない印象でステキです。
髪を巻いてゆるめにアップしているヘアスタイルはとってもナチュラル。また2人とビングリーの妹の前髪のスタイルも参考になりそうです!
物語のもう一人の主人公はビングリーの友人ダーシー(マシュー・マクファディン)。顔立ちは端正だけど舞踏会に合わない陰気な空気を漂わせて登場。
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彼は一目で次女のエリザベス(キーラ・ナイトレイ)に惹かれた様子ですが、なんとも口下手。ダンスに誘われても断ってしまいます。
また、ダーシーがエリザベスを「悪くないけどそそられない」と話しているのを、たまたま聞いてしまったエリザベスは、よりいっそう嫌な印象を抱きます。
何だか気になるけれど、偏見が拭えない二人
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エリザベスもダーシーも聡明で自尊心が高いが自分の家族や友人をとっても大事にするタイプです。
ですが、ダーシーのそっけない態度の理由が緊張であると分かるのは画面の向こうで見ている観客のみ。エリザベスからは分かるはずがありません。
言葉のやり取りでは「ちょっと面白い人かも」と思っても好意を向けられないと距離が近付かないものですよね。
そんな時エリザベスは、中尉のウィッカムと出会います。彼はハンサムで口がうまいタイプ。ダーシーとの因縁を聞いて彼女は余計にダーシーを嫌ってしまうのでした。
ウェービーなヘアに編み込みやパールを散らしてエレガントに!
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意中の人が居る豪華なパーティではより一層ドレスアップ。エリザベスの髪型は編み込みや三つ編みを使ってアップスタイルを華やかにしています。
そこにパールを散らしているのですが、リボンにパールが付いているのかピンでとめているのかよく見えないものの、ゆらゆらと揺れてエレガントです。
ジェーンも同じようなアップスタイルですがウェーブの度合いや髪色が違うとグッと印象が変わります。ラベンダーを髪飾りに使うのって珍しいですよね。
結婚式ではないものの、女性陣がホワイト系のエンパイアラインのドレスを着ているのでドレスのタイプや胸のカットなども参考になりそうです。
娘を愛してやまないパパの結婚の承諾が泣ける!
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お互いの誤解が解けていく様もとっても良くて、2人が両想いだと分かるラストシーンは本当に美しい映像です。しかしイチオシはその後のシーンです。
ダーシーから婚約の報告を受けるエリザベスの父(ドナルド・サザーランド)は印象の良くない男と嫌っていたはずの娘が結婚することを不思議に思います。
しかしエリザベスから話を聞いて本当に愛していると分かり始めると一変、嬉しさと寂しさが入り混じった父の表情に思わずもらい泣き!
この映画は瞳や表情、手の動きなど細かな仕草で心を表現していて、本当に面白いです。
これまでは「高慢と偏見」と翻訳されていましたが、こちらの日本語タイトルは“プライド”と偏見となっており、映画の内容を見てみると納得のタイトル。
純愛映画としても素晴らしいので、家族で見ても泣けてしまうかも知れません。