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すれ違いが多い時、なかなか会えない時に!遠距離恋愛を乗り越える映画10

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Facebookで知り合った
2人が繰り広げる
国境を越えたラブストーリー

Mom thinks I'm crazy to marry a Japanese guy「ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。(2016)」

© mamadame production committee

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日本と台湾、海を越えた国際恋愛カップルの実話

日本国内での遠距離恋愛でも寂しいし、難しいのに、もしこれがさらに遠く離れた異国の相手との恋だったら…。

映画「ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。」は、そんな国際恋愛カップルの実話を描いた作品です。
 
SNSを通して知り合い、交流を深めていく2人を俳優の中野裕太と台湾女優のジェン・マンシューが演じます。とてもピュアでハッピーな物語なので遠距離恋愛をしているみなさんには特にオススメしたい作品です。

震災に見舞われた日本を応援!すると、ある青年から返信が届き…

©mamadame production committee

日本のドラマやアニメが大好きで、大学でも日本語を専攻している台湾在住の女の子・リン(ジェン・マンシュー)。

そんな日本大好きな彼女が日本人青年のモギ(中野裕太)とFacebookを通して知り合うところから物語が始まります。
 
ある日、テレビのニュースで日本が未曽有の震災に見舞われたことを知ったリン。その情報をFacebookで発信していた青年・モギ宛に「日本加油!」という応援メッセージを送ります。
 
その直後、モギから感謝を伝えるメッセージが届き、それをきっかけにリンとモギはFacebookを通じて親しくなっていきます。
 
それはたわいもないFacebook上での会話ではありましたが、2人の心を近づけるにはとても大切なものでした。

チャットで互いを意識し始めた2人が台湾で初対面を果たすことに

©mamadame production committee

そんな2人が初めて顔を合わすのは、モギが男友達と行った台湾旅行。

そこで日本語が堪能なリンがガイド役を務めるのですが、2人はモギの友達が一緒なだけに平然を装っています。
 
しかし、2人が互いのことを意識しているのは、その表情を見れば火を見るよりも明らか。

さらにリンの大学の卒業式にモギが大きな花束を贈ったことで、相手に直接思いを伝えることはなくても、2人の恋の炎はさらに加速していきます。
 
台湾と日本という離れた地に暮らしているだけに、2人はデートをするどころか、顔を合わせて話す機会もそうそうありません。

些細な投稿がきっかけで距離が離れてしまうことも

ある日、モギはリンが誕生日に元カレからシロクマのぬいぐるみをもらったというFacebookの書き込みを見てモヤモヤ。

リンからの度重なるメッセージにも返信しなくなってしまいます。
 
それだけ見れば、モギはなんて心の小さい男なんだろうと思ってしまうかもしれません。

しかし、そのときの2人はそれぞれの中で盛り上がっているだけで、付き合うどころか、まだ告白すらしていません。
 
好きな相手からの返信がなくて不安になるリンの気持ち、好きな相手が元カレとまだ関係があるんだと不安がるモギの気持ち、その両方に共感する人も多いのではないでしょうか。
 
その後、モギの男友達が台湾を再訪するも、そこにモギの姿はなし。

意を決してモギに国際電話をしたリンの「なんで台湾来なかったですか?」という言葉、そして元カレとは今はまったく関係がないということを聞いたモギは、リンに会うために台湾に向かいます。

©mamadame production committee

そこからのリンとモギの台湾デートは本当に楽しそうで、突然の雨に降られても、それさえも思い出のエピソードとなるのです。
 
しかし、そこに立ちはだかるのが、リンがモギという日本人男性と親しくしていることをよく思っていなかったリンの母親。

それでも2人の恋は冷めることはなく、「日本に嫁ぐなんて絶対にダメ!」という母親の反対を押し切って、リンはついに日本に向かいます。

相手親が国際結婚に反対!果たしてどうする!?

©mamadame production committee

遠距離の国際恋愛カップルの結婚においては、本人たちの気持ちだけでなく、娘や息子を異国の地に婿にやる、もしくは嫁がせることを案じる親たちの思いも大切だということ。
 
もちろん、それが異国でなくても、遠距離でなくても、子を思う親の気持ちは同じ。

リンの母親は個性的で強烈なキャラクターではあるのですが、娘や息子が苦労しないか、不幸せにならないか、心配でたまらないのです。
 
そんなリンの母親の頑な気持ちを変えるのが、ある理由から台湾を訪れたモギが交差点で叫ぶ「僕に娘さんをください!」という言葉。

それがたとえリン主導のつたない台湾語であったとしても、モギの真摯な思いは伝わったのでしょう。
 
やはり自分の思いを言葉に出して伝えることは大切なのです。たとえ、それがプロポーズの言葉でなくても。

©mamadame production committee

映画ではウエディングシーンまでは描かれませんが、エンドロールでは2人の幸せな姿が。しかも、原作が実話ということで、劇中で描かれるエピソードのリアリティは折り紙付きです。

Facebookから生まれたストーリーというのは今どきかもしれないけれど、相手を思いやり、信じることの大切さは今も昔も変わらないことだと思います。
 
遠距離だから不安になること、でも逆に会えないからこそ募る思いもきっとあるでしょう。だからこそ、恋や結婚に憶病になっている人、自分の気持ちに素直になれない人に、このミラクルなラブストーリーをおすすめします。

 

(馬場英美)

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