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「運命の人はどこにいる?」
結婚に重要なのは決断するタイミング
Four Weddings and a Funeral「フォー・ウェディング (1994)」
© 2011 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
結婚を決断できない男が選んだ
“運命の女性”とは?
「本当に運命の人なのだろうか?」
「これからもっといい出会いがあるのでは?」
男も、女も、色んなことが頭をめぐって、なかなか踏ん切りがつかない――それが結婚だ。
だって“結婚”は人生における重要な決断の一つ。けれども、決断するタイミングを見失って一生、ひとりでいてもいいの?
そんな結婚にまつわる決断や後悔について、4つの結婚式でのできごとを通してコミカルに描いた映画が「フォー・ウェディング」だ。
PHOTO:AFLO
主人公のチャールズはイギリス人特有の生真面目な性格の持ち主。それゆえに自分の感情を表に出すのが苦手で、なかなか結婚相手を見つけることができない32歳の独身男性である。
そんなチャールズが、その煮え切らなさゆえに周囲に迷惑をかけながら、“真実の愛”を探す姿を追っていく。
気になるあの人とトントン拍子
このチャンス、あなたなら掴む?
1つ目の結婚式では、花婿の友人として付添い役を務めるチャールズ。
PHOTO:AFLO
だけど寝坊してしまい、大慌てで式場となる教会へ。ギリギリ花嫁の入場には間に合ったが、新郎新婦が交換する指輪を忘れてしまう。
参列した友人から代わりのリングを借り、なんとか式を乗り切ることができた。そこで同じく結婚式に参加していたアメリカ人女性のキャリーと出会い、その美貌に心を奪われる。
友人女性から「(キャリーは)大物しか相手にしない」と聞かされるものの、その後、キャリーからまさかの誘いが!
(C)2011 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
熱い一夜を過ごし、寝ぼけ眼のチャールズにキャリーは、「いつ婚約を発表する?」と大胆なひと言を投げかける。
だが、「僕は……、そういうことは、もう少し考えてからでないと……。冗談だろ?」とうろたえるチャールズ。キャリーは「私たち幸運を逃したわ。さようなら」と言い残し、去って行った。
チャールズにとって、キャリーは“運命の女性”ではなかったのだろうか?
結婚できない理由
それは相手ではなく自分側に問題が
2つ目の結婚式はそれから3ヶ月後、別の友人が挙げたもの。そこでチャールズは友人男性から、“結婚の理屈”を聞かされる。
「2人が愛し合い同棲し、突然会話が途絶える。ひと言も話すことがなくなるんだ。まさにパニックだ。その時、不意に、男はこの窮地からの出口を見つける。彼女にプロポーズすること」
PHOTO:AFLO
「結婚は沈黙から脱するための策か」と一つ知った気になったチャールズは、この結婚式でキャリーと再会!この式は縁起がいいとテンションが上がるが、なんと彼女の横には婚約者が……。
慰めてくれる友人に対し、「理想の女性には毎度出会ってる。問題は僕の方なのさ」と本音を漏らす。
その後、なんだかんだでキャリーから誘われ再び一夜を共にしたチャールズ。にも関わらず、彼女に自分の思いを伝えることはできなかった……。
言葉にして伝えるのが怖い
本当の自分の思い
3つ目はキャリーの結婚式。招待状を受け取ったチャールズは、お祝いプレゼントを選びに行った際にキャリーとばったり。
なぜかキャリーのウェディングドレス選びに付き合わされることに。切ない思いを抱きながら、いつも通り振る舞おうとする。
その後、2人でお茶を飲みながら話をしていると、キャリーがなんと33人の男性と付き合った経験があると知る。そして、自分を気に入ってくれていたことも……!
(C)2011 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
「電話したかったけど、君は電話をしてくれなかった。2度も寝たのに冷たいよ」と女々しい本音をもらしてしまったチャールズだが、それ以上は何も言うことができない。
……が、キャリーと別れてすぐ、ついに思いが抑えきれなくなって走り出す!
「僕は9人としか寝たことのない男だけど。昔流行った曲の歌詞にあった。“これは愛だ”。だから、もしまだチャンスがあったら……。
いや、ダメに決まってる。僕は何て愚かなんだ。君に会えてうれしかったよ。引き止めて悪かった」
「ロマンチックだわ」とキャリーから好感触を得ながらも、告白の言葉を最後まで言えないヘタレなチャールズ。それから1ヶ月後、ついにキャリーは結婚してしまった。
(C)2011 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
自分の人生。そして一度きりの人生。
だからこそ悔いのない結婚を!
10ヶ月後、ついに結婚式を挙げることになったチャールズ。
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その相手はキャリーではなく、「結婚を否定するのはやめて」とチャールズに訴えた元カノ・ヘンリエッタだった。
結婚式を目前に控え、これが正しい選択だったと自分に言い聞かせるチャールズ。
だが、そんな彼の前にキャリーが現れ、夫と離婚したと告げる。「私たちすれ違ってばかり……」とキャリー。
この期に及んで迷い始めたチャールズに、弟は3つの選択肢をアドバイス。
1、式を行う
2、中止して皆に謝る
3、……思いつかない!
決断できない彼をよそに結婚式が始まった。「もしもこの結婚に支障ありと知る者あれば、申し立てよ」という神父の言葉……。
手を挙げたのはチャールズの弟。耳の聞こえない彼は、手話でチャールズに伝える。
「自分の人生だろ。本当に愛してる人と結婚すべきだ!」
チャンスはあったのにあと一歩が踏み出せず、キャリーと結ばれることができなかったチャールズ。
彼女をあきらめることもできず、悩みは深くなるばかりで、周囲も振りまわすはめに……。もうこれが正真正銘、最後のチャンス。どうするチャールズ!?
彼の決断と行動は、“運命の相手”をめぐる悩みを持つあなたの参考になる……はず!? 悔いのない結婚をして、悔いのない人生を!