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プロポーズ前に聞いておきたい
彼女のお気に入りの場所
What Happens in Vegas...「ベガスの恋に勝つルール(2008)」
(c)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
C・ディアスとA・カッチャーが
魅せるドタバタ系ラブコメ!
PHOTO:AFLO
観ていて安心するほど王道なプロセスを辿る「ベガスの恋に勝つルール」はドタバタ系のラブ・コメディ。
ラブコメ女王の1人であるキャメロン・ディアスとイケメンなのに笑える三枚目役が大得意なアシュトン・カッチャー。
この2人が主役である長身の美男美女カップルを演じるから、もちろん楽しいのです!
軽いタッチでテンポが良いこの映画には、爽快感があるのに素晴らしくロマンチックなプロポーズが登場します。
途中から完全に心の中で2人を応援してしまうこと間違いなし!!
以下はかなりネタバレしていますが、それでも素晴らしいプロポーズシーンとスピード感はなくならないので気になったらぜひ鑑賞してみてくださいね。
酔った勢いで結婚!
さぁどうしよう!?
PHOTO:AFLO
証券会社でバリバリ株式売買をして働くジョイ(キャメロン・ディアス)は婚約者を喜ばせるため毎日一生懸命。
婚約者の誕生日には本気モードでサプライズパーティーを企画したものの“計画魔”で気が休まらないと皆の前で振られてしまいます。
そんなジョイはプレゼントに用意していたラスベガス旅行を親友と楽しむことに。
一方、父親の経営する家具屋さんで、仕事中に部下とギャンブルしているのが見つかりクビになったジャック(アシュトン・カッチャー)。
PHOTO:AFLO
ジャックも「一勝負しよう!」と弁護士をしている親友のスティーヴとラスベガスへ。
それぞれの目的で到着した二組はホテルの不手際で出会い、ラスベガスのお祭りムードとお酒のおかげで素直に話せて意気投合!
翌朝、一夜を共にするどころか結婚してしまっていた二人は婚姻無効を申し立てて“無かったことにしよう”と希望は同じはず。
なのにお互いに痛いところを突いてしまって口論になったあげく、捨て台詞的にジョイの25セントコインを使ってジャックが回したスロットがまさかの大当たり!
PHOTO:AFLO
300万ドルという超大金が当たったので「ジョイは自分のコインであること、まだ結婚中であること」を主張。
半額をもらいたいジョイとあげたくないジャックで揉めた結果、裁判に…!
そして、判事から強制結婚を命じられるトンデモ展開となるんです!
幸せを感じる場所で
思い出になるプロポーズ
(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
二人は大金を巡ってドタバタな仮面夫婦を続けることになりますが、徐々に互いを想う気持ちが芽生えてきます。
しかし、ある出来事をきっかけに深く傷付いたジョイは、お金を受け取ることを拒否し、会社も辞め、親友にも行先を告げずにどこかへ行ってしまいます。
「最後に幸せを感じたのはいつ?」という何気ない会話で、ジョイがお気に入りの場所を聞いていたジャック。聞いた話を頼りに迎えに行きます。
ジャックは砂浜で佇むジョイに跪いて“誰のことも何も考えずに答えて欲しい。君自身のために。僕ともう一度結婚したい?”と聞きます。
PHOTO:AFLO
自分に賭けると「信じてくれた」ジョイに対し“自分も賭けたい”というジャック。
ジョイに対してのこのセリフも相当素晴らしいですが、これって凄く大事なことですよね。
結婚となると家族のことであったり、仕事であったり、自分の理想のライフサイクルなど色々なことが気になってしまいがちです。
思いやりや誠実さというのでしょうか、二人の相性の良さはまさにそういった“条件”を抜いた素の部分でした。
きちんと相手の行動や頑張りを見ていたり、第三者の前では相手をちゃんと立てたり。
こういう部分の相性が良ければ“健やかなるときも、病めるときも~”お互いに大事に出来そうだな、と思うステキなプロポーズでした。
そしてこのジョイのお気に入りスポット。本当に美しい!!
ジョイの幸せを感じる場所は、ジャックにとっても凄く大事な場所になっただろうなぁ。
人気の少ない海辺…探しておきたいですね!(早速余計なことを考えるダメな見本です)
正反対に見えて似ている
相性ピッタリな二人
サービス精神が旺盛すぎで周りに“尽くす女”だったジョイと、本気の勝負からは逃げ続ける“楽しいだけの男”だったジャック。
パッと見はそうなのかも知れませんが、ジョイの原動力は相手を喜ばせたいという気持ち。恋も仕事も頑張り過ぎちゃっていました。
ジャックは“勝負をしない”と周りに言われがちですが、男女ともに、そして子供にまでモテる一番の理由は “争わない”楽しい男だからこそ。
(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
二人の性格の違いは冒頭のホテルのフロントでのシーンで北風と太陽みたいなことをするシーンで如実に表れていますが、二人ともお金に目がくらむタイプではなく負けず嫌いだけど楽しい性格として描かれていました。
ラブコメでなければサスペンスにもなりかねない金額を前にしても、思い込みで決めずに相手の良い面を見て認める二人でしたね。
ジャックの前では飾らずに言い合いも出来るジョイと、ジョイが素直に認めてくれて後押しをしてくれたから前進したジャック。
結婚カウンセラー(クイーン・ラティファ)が言うように「とにかく相性がピッタリ」な二人だなぁ!と思いました。
結局ベガスの恋に勝つルールとは?
真似できる部分はあるの?
(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
原題は「What Happens in Vegas...」ベガスで起こったこと…みたいなタイトルなんですが、これアメリカでは誰でも知っている言葉のようで“What happens in Vegas stays in Vegas”から来ているようです。
意味は“ベガスで起こったことはベガスに残る”といった意味なんだとか。
日本で言うと「旅の恥はかき捨て」みたいなことかと思ったら、「ベガスでハメを外してもオウチに帰ったらなかったことに(他言無用)」みたいな意味のようですねw
PHOTO:AFLO
ベガスのルールは“家に帰ったら忘れろ”というものですが、そのベガスの恋を勝ち取るためにはどうしたら良いのでしょうか。
きっとジャックのプロポーズにもあったような“余計なことは考えずに自分自身の気持ちを大切にすること”や“ちゃんと話すこと”
それから“思い込みで相手のことを否定しない”ということかな、と思いました。
この邦題は映画の内容にバッチリあっていて軽い感じでお気に入りですが、よく考えたら全ての恋に勝てそうなルールですね!