トラブルを予習して結婚式準備を万端に！結婚式までのトラブルに学ぶ映画10

ひび割れた友情が
結婚式をぶっ壊す!?
女同士のトラブルにはご用心！

Bride Wars「ブライダル・ウォーズ（2009）」

“私が絶対先に行くーーー！！”
譲れない女同士のブライダル戦争

プレ花嫁さんの中には、女友達の結婚式に参列したことがある方も多いと思います。

普段より何倍もきれいな女友達を心から祝福しつつも、先を越されことにちょっぴり複雑な気持ちを感じてしまうことも･･･ありますよね。

また、女友達の結婚式よりも自分はもっと素敵な結婚式を挙げたいと思うのも、女の本音。

なので、実は結婚式前は女友達との関係がピリピリしやすい時でもあるのですが、今ちょうどそんなトラブルを抱えている人は本作「ブライダル・ウォーズ」をぜひ観てみてください。

アン・ハサウェイとケイト・ハドソンの2大女優が競演したこの作品は、大の親友同士が結婚式の日を巡って壮絶バトルを繰り広げる痛快コメディ。

“そこまでする！？“ってくらいの嫌がらせのやり合いで、結婚式前の大事な時期に痛々しいくらい大変なことになっちゃうのですが、もちろんそれだけでは終わりません。

本音丸出しでぶつかりあった末に改めて思い知る「女友達の大切さ」に、きっとあなたも仲直りのヒントをもらえますよ。

ずっと憧れ続けた夢の結婚式が、
親友とまさかの
ダブルブッキング！

幼馴染のエマ（アン・ハサウェイ）とリブ（ケイト・ハドソン）の子どもの頃からの夢は、NYのプラザホテルでジューンブライドを挙げること。

お人好しで穏やかなエマと勝気で姉御肌のリブは、毎日結婚式ごっこなどをしながら、ずっと仲良く成長してきました。

そして結婚適齢期になった今は、友達の結婚式で情報集めをしながら、互いに恋人からのプロポーズを待っているのでした。

そんなある日、エマとリブはリブの恋人のダニエル（スティーブ・ハウイー）が隠していた婚約指輪を見つけます。

舞い上がるリブと大喜びするエマ。しかし、ダニエルからはその後もなかなかプロポーズの言葉がなく、その間になんとエマの恋人のフレッチ（クリス・プラット）がエマにプロポーズをします。

喜びを爆発させるエマでしたが、リブはエマを祝福しつつも焦りを隠せません。ついにはダニエルのオフィスに乗り込んで逆プロポーズ！ダニエルは驚きつつもおおらかに笑い、リブに正式に結婚を申し込みました。

こうして、晴れて2人は一緒にプラザホテルでの6月挙式を申し込みに。

結婚式準備を一緒にする重要な介添人はもちろんお互いがする予定なので、2人は3か月後の6月の別日に結婚式を予約します。

が、ウェディングプランナーの手違いで同日予約になっていて、その日を逃すと次の6月挙式は3年後になってしまうことに！

どちらが日にちの変更をするか、互いに1歩も譲らない冷戦状態が続きますが、ひょんなことからエマはリブが抜け駆けをしようとしていると勘違いし、先に挙式日を友人に告知してしまいます。

怒ったリブはエマと衝突！互いに相手の結婚式をぶっ壊すと宣言して、壮絶な嫌がらせの応酬が始まります･･･。

幸せな結婚式をぶち壊す、
“やりすぎ”な嫌がらせに大爆笑！

女の子なら誰しも結婚式への憧れはありますが、エマとリブはその想いが格別。

ずっと子どもの頃から抱き続けた「プラザホテルでのジューンブライド」を遂に叶えられる瞬間がやってきたのですから、互いに一歩も引けません。

しかも、相手が親友だからこそ「絶対に相手より素敵な結婚式にする」とライバル心がメラメラ。

相手の式が失敗するような嫌がらせを次々と仕掛けるのですが、挙式前には絶対されたくないその内容には爆笑必至です！

例えば、リブが太ってドレスが着られなくなるように偽名でお菓子を送ったり、エマが妊娠していると嘘を流したり、リブのヘアカラー剤を取り換えてブルーヘアにさせたり、エマの肌をブラッドオレンジ色に染めさせたり･･･。

もうほんとに、生涯最高に美しくなろうとしている花嫁にとっては最悪なものばかりで、そのやりすぎ感には思わず大笑いしちゃいます！

ほんと、女のライバル心は恐ろしい･･･（笑）。

そもそもこのケンカは、いつもは従順でリブに譲ってばかりのエマが珍しく我を通しているからこじれているのですが、これも女の友情のややこしいところですよね。

大親友であっても少しずつ常に気を使って成立しているのが女の友情。相手が傷つくことは決して言わなかったり、ちょっと我慢して譲ったり、揉めないように気を配りながら上手に付き合っていくことが多いですよね。

そんな長年当たり前のように封印してきた相手へのネガティブな感情が爆発するのが、今回のエマとリブのケンカです。

本音丸出し、醜い部分をさらけ出してぶつかり合う2人は、親友だからこそさらに暴走し、そして親友だからこそ深く傷つき合っていきます。

1番の味方が1番の敵に。そんな壮絶なケンカの果てに、2人は何を見つけるのでしょうか？

寂しい時、つらい時に慰め合える
のは、やっぱり「女友達」だけ

幼い頃からずっと一緒で、喜びも悲しみも分かち合いながら育ったエマとリブ。

互いに一番の理解者であり、味方であり、時に自分以上に自分のことを知ってくれている相手です。

そんな相手に怒り、嫌がらせをしている心では、せっかく幸せに満ちるはずだった結婚準備も全く楽しくないことに2人は気づいていきます。

本音をさらけ出したからこそ、心の奥底に隠していた弱い自分や結婚への不安などにも気づき、それを癒してくれるのは恋人でも親でもなく、女友達だけなんだとようやくわかってくるのです。

大人になると、本音を隠してケンカを避けるようになり、例えケンカをしてもなかなか仲直りをする機会がなくなってしまいますよね。

でも、男性以上に繊細に、親以上に冷静に、自分のことを理解して傍で支えてくれるのは、やはり女友達ならではです。

本作を観て、女の友情の大切さを思い出したら、勇気を出して仲直りしてくださいね。

結婚という新たなステージへと進むからこそ、独身時代の自分を知る女友達との絆は結婚後も心強いものとなると思います。

仲直りしたら、素敵なプロポーズや豪華な指輪、有名ドレス、きらびやかな会場装飾、ブライズメイド、バチェロレッテパーティまで、結婚にまつわる全てが詰まっている本作を一緒に観て、結婚式への夢を2人で膨らませてくださいね。

（木村みずほ）