素敵なクリスマス演出の参考にも!大切な人と見たいクリスマス映画10
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家族で集う、アメリカらしい
クリスマスを“体験”できる映画
The Family Stone「幸せのポートレート(2005)」
PHOTO:AFLO
日本とはまた違ったアメリカの
クリスマスの過ごし方
古代ヨーロッパで冬至を祝う行事で、キリストの誕生日でもあるクリスマス。
日本でクリスマスは、どちらかといえば「カップルで過ごす」というイメージが強い人も少なくないのでは。
そして、「家族で過ごす=年末年始」だという人も多いかと思いますが、実はアメリカはその逆のパターンが多いのです。
クリスマスは家族で過ごし、年末年始は友人やカップルとカウントダウンで大騒ぎ!というのが至って普通。
そんなアメリカで、家族の集いにガールフレンドを連れてきた時の緊張感や気まずさみたいなものをコミカルに描いた「幸せのポートレート」を今回はご紹介します。
恋人の家族に会いに行くも、
家族から嫌われてしまう
キャリアウーマン
PHOTO:AFLO
主人公は、「セックス・アンド・ザ・シティ」で知られるサラ・ジェシカ・パーカーが演じるキャリアウーマンのメレディス。
クリスマスに彼女は、ウォール街で成功した恋人のエヴェレットに連れられて、彼の故郷に行くことに。
エヴェレットの家族、ストーン家はとてもユニークで、個性が強い人たちの集まり。そんなストーン家はメレディスをあたたかく迎え入れようとするものの、メレディスの“お堅い”性格や、緊張して話し過ぎてしまうところ、そして誤解されるような発言を何度もしてしまうことでストーン家は彼女を嫌ってしまいます。
超気まずいムードを変えたのは
破天荒なエヴェレットの弟ベン
PHOTO:AFLO
「もう家族に嫌われたわ」。電話越しで妹に対して愚痴をこぼすメレディス。
そんな彼女を気にかけていたのは、ストーン家の中でも“破天荒”な性格のベンでした。
メレディスがリラックスできるように手助けするベン。最初は彼に対して違和感を持っていたメレディスですが寄り添ってくれるベンに対しての印象がどんどんと変わっていくのです。
そんな中、メレディスがこの気まずさに耐えられずに、妹をストーン家に呼んだことから、話はドタバタすぎる展開に。
結婚前提の恋人を家族に会わせる…その気まずさは万国共通?
PHOTO:AFLO
もちろん、本作はアメリカが舞台ですが、「恋人を家族に初めて会わせる」という気まずいシチュエーションをうまく捉えている一本でもあり、日本人の私たちも思わず「わかる…!」と思えるシーンが盛り込まれています。
例えば、エヴェレットの妹が自分の部屋をとられたことでメレディスに辛く当たるシーンやエヴェレットから「祖母の指輪を婚約指輪として彼女に贈りたい」と言われたエヴェレット母の複雑な心境を描いたシーンなど。
家族に新しいメンバーを迎え入れるということの難しさをクリスマスならではの「ほっこり」した雰囲気とともに描いています。
ストーン家を苛立たせるメレディス
果たして家族との関係を
修復できるか
PHOTO:AFLO
ストーン家を苛立たせる理由を全て兼ね備えていると言っても過言ではないメレディス。
彼女を見て「それは言っちゃダメだよ…」と、気まずさがスクリーンを通して伝わってくるシーンがたくさん。
「人間は誰しも完璧ではない」というメッセージが意図的に含まれているのかどうかはわかりませんが、メレディスだけではなく、ストーン家にも「完璧」な人間はいません。誰しもが欠点を持っているのです。
たとえ欠点があっても、登場人物たちに好感が持てるのも、本作の魅力的なポイントです。
そんなキャラクターが集ったストーン家と、メレディスの関係の行方にぜひ注目してみてください。