結納する?しない?両家でもめないためには?決め方や体験談、顔合わせとの違いを紹介
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結婚に向けた日本の伝統儀式、結納。
「結納しなくても大丈夫?失礼にならない?」
「結納するかどうかはどうやって決めたらいいの?」
そんな風に疑問に思っている人もいますよね。
ここでは、実際に結納をした人の割合や、結納する・しないそれぞれの理由を実際の体験談とあわせてわかりやすくご紹介。
結納をするかしないか迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
結納しないと失礼になる?
「結納」は婚約にあたって両家で交わす儀式ですが、最近は行わなかったという人も増えています。
結納しないつもりの人の中には、
「結納しないと相手に失礼なのかな?」
「両家で揉めないか心配・・・」
といったように不安に感じている人もいるかもしれませんね。
結納をなしにする場合、最も大切なのは両家でしっかり話し合うことです。
相手の家が、結納を「家と家の結びつきの儀式」として大切に考えているかもしれません。
相手側がどう考えているかを聞いて、意見をすり合わせるのが大切です。
きちんと話し合われていない状態で、一方的に結納をしないと決めるのは失礼になることがあるので注意しましょう。
なお、結納では男性側から女性側に結納品や結納金を贈るのが一般的。
そのため結納を男性側から一方的に断ると、女性側に軽く見られていると感じさせてしまう場合もあります。
ともかく、大切なのは両家が互いの家を思いやって話し合うこと。
そのうえで、双方が納得するように進められるといいですよ。
結納をしなかった人の割合はどのくらい?
では結婚したカップルの中では、実際にどれくらいの人が結納を行っているのでしょうか?
データによると、結納の実施状況は次のとおり。
※結婚スタイルマガジントレンド調査2018
結納を行ったのは27.8%の人という結果になりました。
結納をしたのはだいたい4組に1組のカップルという計算になりますね。
では、地域によって結納をする・しないに差はあるのでしょうか?
全国の結納の実施率を見てみると、次のようになりました。
結納の実施状況(出身地別) | |
---|---|
全国 | 27.8% |
北海道 | 14.6% |
青森・秋田・岩手 | 43.5% |
宮城・山形・福島 | 36.1% |
茨城・栃木・群馬 | 25.0% |
東京・埼玉・千葉・神奈川 | 30.3% |
長野・山梨・新潟 | 29.6% |
冨山・石川・福井 | 30.8% |
静岡・愛知・岐阜 | 18.8% |
京都・大阪・兵庫・滋賀・奈良・和歌山・三重 | 24.9% |
岡山・広島・山口・鳥取・島根 | 25.0% |
高知・香川・徳島・愛媛 | 38.5% |
福岡・大分・佐賀・長崎・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄 | 31.9% |
※結婚スタイルマガジントレンド調査2018
結納の実施率が高い地域を上から見てみると、
青森・秋田・岩手 | 43.5% |
高知・香川・徳島・愛媛 | 38.5% |
宮城・山形・福島 | 36.1% |
福岡・大分・佐賀・長崎・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄 | 31.9% |
富山・石川・福井 | 30.8% |
という結果に。
逆に結納の実施率が一番低いのは、北海道の14.6% という結果になりました。
地域によって、「結納をする・しない」にはだいぶ差があるようですね。
結納する・しないを決めるポイント
続いては「結納する・しない」を決めるときに押さえておきたいポイントを2つ紹介します。
新郎新婦の考えをまとめる
結納についての考え方は、地域や家族の風習・しきたりによってさまざま。
そのため2人の間でも、
「自分はしなくていいと思っていたけど、相手はするべきだと考えていた」
というように、結納に対する考え方が違うこともありえます。
「するか・しないか」を決めるときには、まず2人の意見をすり合わせましょう。
お互いが「結納」についてどう思っているか話し合ってみてくださいね。
親の考えも聞く
2人の意見が固まったら、次はお互いの両親にも希望や意見を聞きます。
2人だけで決めてしまわず、両親にも相談するのがポイントですよ。
2人と両親の間や、両家の間で考え方が違う場合は、改めて結納のメリット・デメリットを参考にして相談してみてくださいね。
どうしても結納をするかしないかで意見が分かれてしまう場合は、結納を簡略化して行うという方法もあります。
お互いの負担を考えて、「結納品の数を減らすことにした」「記念品の交換のみにした」という人も場合もある ようです。
結納をするかしないかに、決まった答えはなく、誰かが結納をする・しないの決定権を持っているわけでもありません。
大切なのは、世間の一般的なマナーにあわせることではなく、2人とそれぞれの両親が納得すること。
2人や両家の状況に合わせて、よく話し合ってみてくださいね。
続いては、結納する場合・しない場合のメリット・デメリットを紹介します。
結納をする メリット・しないメリット
結納をするメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
・けじめをつけることができる
・両親に喜んでもらえる
・結婚することの実感が沸く
・写真などで結婚前の記念が残せる
・両家の交流ができる
対して、結納をしないメリットは次のとおり。
・堅苦しくない雰囲気で結婚を進められる
・金銭や時間の負担が減る
けじめや記念にしたい場合、両家揃って交流をしたいという場合は結納をすることが多いよう。
フォーマルな雰囲気が苦手な場合や、結婚式前にお金や時間をかけたくないという場合は結納をしないことが多いようです。
これだけ見ると結納した方がいいようにも思えますが、結納するメリットのうち
・結婚することの実感が沸く
・写真などで結婚前の記念が残せる
・両家の交流ができる
といった点は、結納と同じく結婚前に両家で集まる行事である顔合わせ食事会でもカバーできます。
結納をするかどうかの話し合いでは、結納の代わりに顔合わせ食事会をする案を出してみてもいいかもしれませんね。
続いては、そんな顔合わせ食事会との違いについて紹介します。
顔合わせ食事会との違いは ?
顔合わせ食事会は、その名のとおり2人とその家族が集まって食事をしながらお互いの家族の紹介をする両家の交流会です。
結納と比べて金銭的な負担も少なくなり、儀式的なことがない分、気楽に進められます。
また、食事会の場で指輪やネックレス、腕時計など、婚約記念品の交換を行うことも。
食事会で両家がそろった写真を撮っておけば、結婚前の記念にもなります。
一方、結納は両家で結納品のやり取りをする「儀式」。
「仲人」が双方の家を行き来して取り持つ「正式結納」と、両家が集まって結納品の受け渡しをする「略式結納」があり、最近は略式で行うのが一般的です。
いずれも顔合わせ食事会に比べるとフォーマルです。
略式結納の会場は顔合わせ食事会と同じく、料亭やホテル、レストランなどが多いですが、一番大きな違いはその目的。
顔合わせ食事会の目的が両家の親睦を深めることなのに対し、結納の目的は婚約を正式なものにすること。
結納にするか顔合わせ食事会にするかを決めるときは、開催する目的から考えてみてもいいですね。
結納と顔合わせ食事会の違いは、以下の記事で詳しく解説しています。
「結納」と「顔合わせ食事会」の違いって?メリット・デメリットは?
また顔合わせ食事会の詳しい内容を知りたい人は以下の記事をチェック!
顔合わせ食事会の基本情報から準備の方法、当日の服装などのマナーの話までわかりやすくまとめています。
【両家顔合わせ完全ガイド】当日の流れや挨拶、服装・手土産・場所選びまで
先輩カップルの体験談
続いては、結納した人としなかった人それぞれの体験談を紹介します。
【結納した人】理由と体験談
結納は想像していたよりも緊張感があって、身が引き締まりました。当日まであまり実感が湧かなかったのですが、きっちりと儀式をすることで、「これで彼と婚約したんだな。両家の間に家族の縁が結ばれたんだ」とはじめて実感することができました。一生に一度の記念になりましたし、やって良かったと思います。
結納の儀式を通して、結婚をする自覚ができた、という人は多いようです。
両家で儀式をやり遂げることで、両家の仲が深まったと感じる人も。
結婚前に改まった写真も残せば、両家にとってよい記念にもなりますね。
わたしたちは、はじめ結納をする気はまったくありませんでした。でも、両方の両親から、「結納をしてほしい」
「きちんとやった方がいいよ」と言われたので、渋々やることに。お金もかかるし準備が手間だし、乗り気ではなかったのですが・・・結納当日に両親の本当に嬉しそうな顔を見て、やって良かったなと思いました。
親や親戚などの希望で結納をした、という人も多いようです。
準備が大変でもやはり両親が喜んでくれると嬉しい、という声もありました。
【結納しなかった人】理由と体験談
わたしたち2人もお互いの両親も、堅苦しいことが苦手なタイプ。特に必要性も感じなかったので、「結納はなしで」とすんなり決まりました。それであとから困ることもなかったので、両家が納得していれば結納なしでも問題ないと思います。
結納をしなかった人の理由として挙げられるのが、「堅苦しいことは嫌だった」というもの。
また、もともと両家に交流がある場合などは、「必要がない」と感じる人も多いようです。
「結納はどうする?」と彼の両親から聞かれましたが・・・結納に限らず、結婚にかかるお金は、親に頼らず2人で出すと決めていたので、結納はしないと伝えました。結婚式の準備も忙しい時期だったので、結納の準備に時間をかけたくなかったという理由もあります。
「結納にお金や手間をかけたくない」というのも、結納をしない理由のよう。
他には、
「今の時代に形式にこだわる必要もない」
「両家の地元が離れているため集まりづらい」
「お互いの地域の慣習が異なる」
といった意見も聞かれました。
結納しなかった人の理由はさまざまですね。
ご紹介した体験談を参考に、結納するかどうか考えてみてくださいね。
最後は、結納をしない場合の結納金について紹介します。
結納をしない場合、結納金はどうする ?
結納を行う際、一般的に男性側の家から女性側の家へ贈られる結納金。
そもそも結納をしない場合は、この結納金はどうするべきなのでしょうか?
結論から言うと、絶対に必要ということではありません。
ただし、結納金がないことに女性側が不満に感じる可能性も。
そのため、結納金のかわりに、結婚支度金という形で結婚式や新生活の費用を贈る場合があります。
いずれにせよ、両家が納得できる形で進めることが大切です。
お金に関することなので、両家の間で入念に話し合っておきましょう 。
結納金についてはこちらの記事も読んでみてくださいね。
結納金ってなに?もらった結納金って誰のもの?相場やマナーは?
※「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」
結婚に関するWEBアンケート調査
調査対象:入籍3年以内の男女
調査時期:2018年7月
対象人数:男性500人 女性500人
まとめ
データによると、結納を行った人の割合は27.8%。
だいたい4組に1組のカップルが結納を行っているようです。
結納をする・しないは、地域によっても違いがあるようでした。
結納をしないこと自体は失礼にはあたりませんが、相手側が伝統を重んじる場合は結納をしたいと考えているかも。
相手の家の意見も聞いてすり合わせるのが大切です。
また、結納をするかしないか決めるときは、最初に2人で話し合って意見を固めてから、それぞれの両親と相談するといいですよ。
これは、結納金をどうするかを決める場合にも同じことが言えます。
また、結納をしない代わりに顔合わせ食事会を開くという方法もあります。
結納を行った人の意見には、
・結婚するという自覚ができた
・両家の仲が深まった
・親が喜んでくれた
・一生に一度のことなのでよい記念になった
という声がありました。
一方、結納を行わなかった人の意見は、
・堅苦しいことは苦手
・準備に手間が取られる
・必要性を感じない
・お金がかかる
など。
結納をする・しないに答えはありません。
何よりもまず、両家でよく話し合って、結納をするかしないか決めるとよいですね。
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