死んでも愛する人を守る…
世界を感動させた
切ないラブストーリー

Ghost「ゴースト/ニューヨークの幻（1990）」

今なお人気の恋愛映画から、友人スピーチにおすすめのセリフをご紹介

「結婚式でスピーチを任されたけど、何を言えばいいかわからない…」。今回は、そんなお悩みを抱える方にぜひ参考にしてほしい映画として、デミ・ムーアがヒロインを演じた大ヒット映画「ゴースト/ニューヨークの幻」をご紹介します。

死んで幽霊になってしまった男性が、愛する恋人を危険から守ろうと奔走するお話で、1990年のアカデミー賞脚本賞を受賞しています。ラブストーリー映画が好きな方だったら、1度は観たことがあるかもしれませんね。

本作からは、「新婦友人のスピーチ」にぴったりな言葉をご紹介したいと思います。新婦の友人だからこそ言える、ちょっと気の利いたセリフで、スピーチを成功させましょう！

銀行員のサム（パトリック・スウェイジ）は、陶芸家として活動しているモリー（デミ・ムーア）と同棲を始めることに。同じ銀行に務める友人カールに手伝ってもらいながら古い家を改築して、新しい生活を始めたばかりでした。

そんなとき、サムは銀行のデータに異変があるのを発見。巨額のお金が動きすぎているというのです。カールが調べるのを手伝おうとしますが、サムは「乗りかかった船だから」と断り、残業することに。

仕事が終わって、サムはモリーと観劇に出かけ、人気のない帰り道を歩いていました。すると、2人の前に男が現れ、「金を出せ」と銃を突きつけて脅迫。サムと男は揉め、男は銃を発砲して走り去りました。

追いかけようとしたサムでしたが逃げられてしまい、モリーの様子を見に戻ると、なんとモリーは血まみれになったサムの身体を抱いて泣いていたのです。サムは死んで、幽体になってしまったのでした。

葬式が終わり、悲しみにくれるモリーに話しかけても、気がついてもらえず絶望するサム。そんなとき、モリーがいる家に1人の男が忍び込みます。それは、自分を殺した男だったのです。

モリーに危険が迫っていることを悟ったサムは、ペテン霊媒師の女性のもとに行き、会話を試みます。すると、なぜか霊媒師はサムの声だけが聞こえるようで、会話をすることに成功しました。サムは彼女とともに、モリーと意思疎通を図ろうと苦戦しますが…。

この映画の中でぜひスピーチの参考にしてほしいのは、「『愛してる』の乱用は嫌いだ」と言うサムに対して、モリーが「時には聞きたくなるものよ」と言う2人の会話です。

恥ずかしさやポリシーがあるのか、好き合っているはずなのになかなか「愛してる」と言ってくれない人っていますよね。それでケンカになったことがあるカップルも珍しくありません。

サムもそのタイプで、モリーが「愛してる」と言っても、彼は「同じく」としか返してくれませんでした。モリーはそのことを不安に思っていたのです。

もし新郎がサムのようなタイプだった場合、新婦友人からのスピーチで「女性は『愛してる』って言葉を、時には聞きたくなるものです」と伝えてもらえば、新婦としてもうれしいはず。

たとえ新郎が日常的に「愛してる」を口にするタイプだとしても、「ケンカをして仲直りをしたら、『愛してる』を忘れずに。女性はこの言葉を聞きたくなるものです」など、ちょっと応用して取り入れてもいいですね。

実はこの会話は、サムが殺される直前に交わされたもの。これが生前最後の会話になってしまったのです。この点を踏まえてスピーチを考えると、さらに奥深いものになります。

「いつ何があってもお互い後悔しないように、伝えられるときに“愛してる”を言ってあげてくださいね」など、大人の女性の立場からさらっとアドバイスすると素敵ですね。

また、この映画は日本でも多くの方が知っている作品なので、“映画「ゴースト/ニューヨークの幻」ではこんな会話があります”など、引用の形で紹介するのもおすすめです。

すべて自分の言葉としてスピーチするよりも、引用の形を使った方がいい流れになることもあるので、臨機応変に取り入れたいですね。

この作品は、ラブストーリーでもありコメディ要素も含まれています。霊媒師の女性がとてもいいキャラクターで、サムとの掛け合いはとてもおもしろいです。

スリリングな場面もあり、終始飽きずに観ることができるので、ぜひスピーチの参考にしつつ、ストーリー自体も堪能してくださいね。

（表ひつじ）

作品紹介: 恋人のモリーと同棲を始めた矢先、強盗に命を奪われたサムは幽霊になってしまう。戸惑うサムだったが、自分を殺した強盗がモリーにも迫っていることを知り、彼女を守ろうと奔走する。日本でも大ヒットした名作ラブストーリー。

「ゴースト/ニューヨークの幻」