和彫りの名品 解説

せんにんずつぱ

仙人図鐔

  • 江戸~明治時代 
  • 天光堂秀国
  • 清水三年坂美術館(京都)

 秀国は明治維新後は京都府の勧業場卸用係などを務め、刀装具以外の置物などの金工作品を造った。この鐔は、雲上のシャチを金で細密に彫っているが、鉄地に彫ったうごきのある波や、仙人の表情とともにそれぞれが力強い躍動感に満ちていて、秀国の傑作である。

出典
「幕末・明治の鐔・刀装金工」
企画監修:村田 理如(清水三年坂美術館) 発行:マリア書房

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仙人図鐔