男性ゲスト必見!結婚式のネクタイ、色柄は何がふさわしい?基本マナーをご紹介
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結婚式で男性ゲストがつけるネクタイ、どんなものがふさわしいか知っていますか?
最近では、ネクタイに関するマナーも、少しずつ変わってきているんです。
今回は、お呼ばれネクタイの基本マナーから変化しつつあるマナー、気をつけたいネクタイやおすすめカラーまで、結婚式のネクタイについて詳しくご紹介します。
結婚式ネクタイ【基本のマナー】
結婚式お呼ばれでつけるネクタイは、「白」や「シルバー」が基本です。
世界的には白ネクタイがフォーマルというわけではないようですが、日本では「結婚式に白ネクタイ」は定番スタイルですよね。
よく使われるのは、
・光沢のある素材のもの
・白無地
・白地にシルバーのストライプ柄
など。
でも、時代に合わせてマナーも変わるもの。
最近では、ネクタイのマナーにも少し変化があるようです。
最近のお呼ばれネクタイ事情を見ていきましょう。
最近はネクタイのマナーも変化している?
日本では「白」か「シルバー」がフォーマルとされているネクタイですが、最近では、パステルカラーも許容される傾向があります。
スーツに合った明るいパステルカラーは、結婚式にピッタリ!
特に若い人の間では、白ネクタイよりもカラーネクタイを選ぶことが増えているよう。
細かいドットやストライプなど、オーソドックスな柄なら柄物がOKな場合も。
ただ、格式高い結婚式場や、目上の人が多い結婚式などであれば、基本のネクタイにしておいた方が無難かもしれません。
ネクタイの選択肢もこれだけ幅が広がれば、自分らしいオシャレが楽しめそうですね。
でもどんなネクタイでもOKというわけではないよう。
次は、結婚式で避けた方がよいネクタイについて見ていきましょう。
こんなネクタイはNG?
黒(黒っぽい)ネクタイ
黒ネクタイは、お葬式を連想させるので結婚式ではNGとされています。
ただこれも、世界的なマナーでは少し違うよう。
海外の結婚式では、黒ネクタイを締めるゲストはたくさんいます。
黒ネクタイは、フォーマルとして認められているんですね。
ただ日本では、お葬式に黒スーツ・黒ネクタイを使うことから、どうしても不幸事のイメージがあるようです。
よく思わない人もいるので、黒ネクタイは避けた方が無難かもしれません。
派手な柄やアニマル柄
柄物がOKとはいえ、アニマル柄を含め、あまり派手なものや奇抜な柄は浮いてしまうかも・・・。
新郎新婦より目立たないことを心がけたいですね。
基本のマナーと最近の傾向、避けた方がよいネクタイが分かったところで、次にお呼ばれネクタイのおすすめカラーを季節別にご紹介します。
季節別!ネクタイのおすすめカラー
基本の「白」「シルバー」以外で、結婚式にピッタリなおすすめカラーを季節別に見ていきましょう。
春におすすめのカラー
ピンク
淡いピンクのネクタイは、スーツをパッと華やかにしてくれます。
柔らかい印象もあるので、優しいイメージに。
桜が咲く春の結婚式にピンクのネクタイを選べば、季節感を取り入れたコーディネートになりますよ。
普段ファッションにピンクを使わない人でも、淡いパステルピンクなら抵抗なく取り入れられそうですね。
ラベンダー
ラベンダーの花の色のような、淡い紫色も春にぴったりなカラー。
ピンクよりも上品な印象で、男性でも試しやすい色ではないでしょうか。
ただ、ラベンダーよりも濃い普通のパープル色だと、春よりも寒い時期のイメージになるよう。
色のトーンに気をつけてチョイスできるといいですね。
夏におすすめのカラー
ブルー
淡いブルーは、なんといってもさわやか!
清潔感もあるカラーですよね。
涼しげな印象を与えてくれるので、夏の結婚式によく合います。
男性ウケもよく、上司や年配の方にも好印象なようです。
イエロー
イエローや淡いシャンパンゴールドは、明るいイメージを与えてくれます。
華やかな着こなしが必要とされる結婚式にふさわしい色ですね。
快活なイエローは若いゲストにもピッタリ。
派手になり過ぎないパステルカラーを選ぶといいですね。
秋におすすめのカラー
シャンパンゴールド
きらびやかで華やかさを演出できるシャンパンゴールドもおすすめのカラーです。
お祝いの席でよく飲まれるシャンパンになぞらえた色なのも、結婚式と相性がいいポイント!
派手になりがちなゴールドも、ベージュがかったシャンパンゴールドなら、新郎新婦より目立つ心配もなさそうです。
オレンジ
カジュアルな結婚式や二次会などでは、オレンジ色を選ぶ人もいます。
紅葉がきれいな秋の季節にマッチしていますね。
陽気な雰囲気を演出できるとの声もありますよ。
冬におすすめのカラー
くすみカラー
ほかの季節に比べると、色味が少なくなる季節とも言われる冬。
そんな冬におすすめしたいのが、鮮やかになりすぎない「くすみカラー」です。
くすみカラーとは、色にグレーが入ったようなくすみ感が特徴のカラーで、スモーキーカラーとも呼ばれています。
くすんだ色は、落ち着いた印象を与えられるよう。
華やかな色は調整しにくい・・・という人も、一度試してみてくださいね。
迷いがち!柄はどんなものを選べばいいの?
先ほどもお話ししましたが、柄物のネクタイも少しずつ許容されるようになってきています。
そこで次は、結婚式のネクタイに選ばれる、代表的な柄を紹介します。
ソリッド
ソリッドとは、いわゆる無地のこと。
コーディネートがしやすく、スーツや他のアイテムの邪魔をしないシンプルさが特徴です。
迷ったらソリッドのネクタイを選んでおけば、まず間違いないでしょう。
季節や会場の雰囲気に合わせて、色のトーンを選ぶとGOOD!
ストライプ
ストライプ(縞模様)は、ソリッド同様にネクタイの柄の中ではベーシックな部類に入ります。
ソリッドに比べるとあか抜けた雰囲気がありつつも、フォーマルな印象が残っていますね。
縞模様が斜めになった「レジメンタルストライプ」が、特によく選ばれているよう。
ストライプの幅は広くなるほどカジュアルな印象になるので、格式高い会場では幅が狭いものを選んでおくと安心です。
ドット
ドットは、水玉のような円形の模様をちりばめた柄のこと。
ドットの大きさはさまざまですが、大きくなるほどカジュアルな雰囲気になります。
ピンで突いたような細かい「ピンドット」は、クラシカルな雰囲気でフォーマルな装いと相性◎。
生地と同系色のドットが入っているものを選ぶと、フォーマル感とオシャレさを両立できそうです。
ハウンドトゥース
ハウンドトゥースとは、その名の通り「ハウンド(猟犬)」の「トゥース(歯)」が並んだような細かい格子状の模様のこと。
日本では鳥が並んで飛んでいるように見えることから「千鳥格子」とも呼ばれています。
この模様の起源は紀元前にまでさかのぼるといわれているそうで、歴史の深さを感じさせますね。
こちらの柄も、目が細かくなるほどフォーマルな印象になるそう。
柄自体にインパクトがあるので、白シャツに無地のスーツなど、その他のアイテムは基本のものを選ぶとよさそうです。
グレンチェック
イギリスの伝統的な柄で、ハウンドトゥースをチェック状に組み合わせた「グレンチェック(グレナカートチェック」も、フォーマルな場にぴったりの柄と言われています。
ベストも組み合わせれば、まさに英国紳士のような着こなしができそうですね。
また、グレンチェックの上にさらに大きくチェックがあしらわれた柄は「プリンス・オブ・ウェールズ」と呼ばれています。
こちらも格式の高い柄ですよ。
プリンス・オブ・ウェールズ
ペイズリー
ペイズリーは、勾玉形の模様が特徴的な柄。
イランやインドの伝統的な織物の柄が発祥とされており、19世紀にイギリスのペイズリー市でこの柄の布が大量生産されたことから「ペイズリー」と呼ばれるようになりました。
見た目の華やかさから、最近では結婚式のネクタイに取り入れる人も増えているようです。
こちらもドットと同じように、生地と同系色の柄だと主張が強すぎず、フォーマルな場によりふさわしい装いになるでしょう。
大切なポイント!ネクタイの結び方
結び方を見ていく前に、ネクタイの各部位の名前をおさえておきましょう。
①ノット:ネクタイの結び目
②大剣:ネクタイの太い方の先端
③小剣:ネクタイの細い方の先端
④ディンプル:ネクタイの結び目の下にできる「くぼみ」
お祝いの席にふさわしい結び方のポイント1つ目は、ディンプルを作ること。
ディンプルがあると、立体感が出て華やかな印象を与えてくれます。
では続いて、代表的な結び方を4つ紹介します!
ここでは大剣を自分から見て左に、小剣を右にしたパターンを紹介していきますね。
プレーンノット
「プレーンノット」は最もスタンダードな結び方。
結び目が小ぶりなので、さまざまなシャツの襟の形に合わせやすいですよ。
実際に、「プレーンノット」の結び方の手順を見ていきましょう。
①ネクタイを首にかけ、大剣を長めにして小剣の上にクロスさせる
②大剣を小剣の後ろに回す
③大剣をさらに半周回し、小剣の前にもってくる
④大剣を内側にくぐらせ、輪になったところに通す
⑤大剣を下へ引っ張り、結び目が小さくなるように形を整える
⑥小剣を引きながら結び目を上げる
大剣と小剣の長さのバランスが取れるといいですね。
ダブルノット
ダブルノットは、プレーンノットの巻き付けを二重にした結び方。
具体的には、プレーンノットの③を二重にします。
プレーンノットに比べて程よく結び目のボリュームが出るので、薄手の生地を使ったネクタイや長めのネクタイとの相性が良さそうです。
ウィンザーノット
ウィンザーノットは、型崩れしにくく結び目にボリュームが出る結び方。
Vゾーンにボリューム感が出るので、襟の開きが大きい「ワイドカラー」や「ホリゾンタルカラー」などと相性がいいです。
また結び目が左右対称になるので、プレーンノットだと片側に寄ってしまうのが気になる、という人は試してみてくださいね。
プレーンノットより巻き付ける回数が多くなるので、比較的長めのネクタイを使うと上手くいきそうです。
ウィンザーノットの結び方は次の通り。
①ネクタイを首にかけ、大剣を長めにして小剣の上にクロスさせる
②大剣を首回りの輪に下から通す
③大剣を右側に寄せる
④大剣を小剣の下を通して左側に持ってくる
⑤⑥大剣を首回りの輪に上から通して左側に持ってくる
⑦大剣を小剣の前にクロスさせる
⑧大剣を首回りの輪に下から通して前に出す
⑨大剣を結び目に通して下に引っ張る
⑩結び目を整える
セミウィンザーノット
セミウィンザーノットは、ウィンザーノットの⑤⑥の工程を省略した結び方。
ウィンザーノットとプレーンノットの間くらいの大きさの結び目になります。
幅広いデザインのシャツに合う結び方で、ウィンザーノットだと結び目が目立ちすぎてしまう場合などに、試してみてはいかがでしょうか。
セミウィンザーノットの結び方は次の通り。
①ネクタイを首にかけ、大剣を長めにして小剣の上にクロスさせる
②大剣を首回りの輪に下から通す
③大剣を右側に寄せる
④大剣を小剣の下を通して左側に持ってくる
⑤大剣を小剣の前にクロスさせる
⑥大剣を首回りの輪に下から通して前に出す
⑦大剣を結び目に通して下に引っ張る
⑧結び目を整える
人と差がつく!オシャレなデザイン
ここまでご紹介してきた一般的なネクタイ以外にも、オシャレなデザインのアイテムがいくつかあります。
代表的なものを2つ見ていきましょう。
アスコットタイ
スカーフのように幅が広い「アスコットタイ」は、ボリュームがあってとっても華やか。
もともとは昼の正礼装であるモーニングコートに合わせていた格式高いアイテムです。
襟が三角に折れた「ウィングカラーシャツ」と合わせると、フォーマルな装いになってGOOD!
ワンランク上の着こなしになりますよ。
蝶ネクタイ
リボンのような形をした「蝶ネクタイ」は、見たことがある人も多いですよね。
こちらも本来は、夜の準礼装であるタキシードに合わせて着用されていたアイテム。
そのため、昼の結婚式に蝶ネクタイをつけるのはマナー違反との声もありますが、最近はそこまで気にしない人が多いよう。
また、一般的なネクタイではNGとされる「黒」も、蝶ネクタイならOKです。
蝶ネクタイについて詳しくは、こちらの記事をどうぞ。
立場別!おすすめネクタイの選び方
親族としてなのか友人としてなのか、出席する結婚式によって立場は変わりますよね。
基本的なマナーは変わりませんが、立場によってふさわしいとされるネクタイは少し違うよう。
それぞれの立場におすすめのネクタイを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
親族として出席する場合
親族は、新郎新婦とともにゲストをお迎えする立場になります。
そのため、ほかのゲストよりもフォーマル度の高い服装を心がけたいところ。
ネクタイの色も基本の「白」や「シルバー」がおすすめです。
親族の基本的な服装マナーに関しては、こちらの記事で紹介しています。
結婚式に親族として出席!両親・兄弟姉妹・親戚…立場別の服装マナーは?
主賓として出席する場合
「主賓」とはゲストの代表となる人のこと。
主賓として招待された場合は、
「新郎や親族より格が高くならない服装、かつゲストの中では格が高い服装」
を選ぶようにします。
ネクタイは「白」や「シルバー」を選ぶ人が多いよう。
違う色を選びたいという場合は、高級感と華やかさがある「シャンパンゴールド」もGOOD!
主賓として招待された場合の服装マナーについては、こちらの記事も読んでみてください。
友人・同僚として出席する場合
友人や同僚として出席する場合は、パステルカラーのネクタイを選んでもいいですね。
明るい雰囲気で、お祝いムードを盛り上げることができますよ。
結婚式の雰囲気や出席者の顔ぶれによっては、蝶ネクタイなどのオシャレアイテムを取り入れてみてもいいかもしれません。
ネクタイとあわせて使いたい小物
最後にネクタイとのコーディネートを楽しめる小物を2つご紹介します。
ポケットチーフ
ポケットチーフとは、ジャケットの胸ポケットに挿す布のこと。
フォーマルな雰囲気を演出できるので、結婚式のお呼ばれにはおすすめのアイテムです。
ネクタイと同系色のポケットチーフを選ぶと、コーディネートに統一感が出て、すっきりとまとまります。
ポケットチーフの選び方や折り方について、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
結婚式にぴったりなポケットチーフはどう選ぶ?折り方の図解やおしゃれな合わせ方もご紹介
ネクタイピン
ネクタイピンはつけなくてもマナー違反ではありませんが、つけるだけでスタイリッシュな雰囲気になる便利なアイテム。
さらに、つけておくことでネクタイを固定できるので、乱れる心配もありません。
基本的にはどんなネクタイピンを選んでも問題ないようですが、結婚式には華やかなシルバーやゴールドのネクタイピンがおすすめ。
そのほか、パールがあしらわれたものも上品でいいですね。
結婚式お呼ばれでつける位置は通常より少し高め、ジャケットの第一ボタンのすぐ上辺りが一般的なようです。
その他の小物に関して詳しく知りたい人は、こちらを読んでみてくださいね。
まとめ
日本の結婚式でのネクタイは、「白」か「シルバー系」が基本なんですね。
ただ最近では、パステルカラーや細かいドット・ストライプなど柄物も受け入れられる傾向に。
でも避けた方がよい色柄もあります。
それは、お葬式を連想させる黒ネクタイや、アニマル柄など派手な柄です。
海外ではフォーマルとして認められている黒ネクタイですが、日本では避けておいた方が無難そう。
ネクタイ以外にも、アスコットタイや蝶ネクタイなどオシャレなアイテムもありましたね。
お祝いの場なのでより特別感を出したいという人は取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、ポケットチーフやネクタイピンなど小物を使ってフォーマル度を上げるのもおすすめですよ。
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