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相手の家族と合わない!
そんなイライラを感じたら…
The Family Stone「幸せのポートレート(2005)」
(C)2010 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
恋愛と結婚、大きく違うのは
お互いの家族との関わり
結婚は、2人だけでなく家族の問題。相手の家族と良好な関係を築けたらいいのですが、必ずしも仲良くなれるわけではありませんよね。
また、普段はあまり関わることがなくても、結婚式という大きなイベントがあると、相手の親が「式はこうするのがいい」なんて口を出してくることもあり得ます。
大切な自分の子どもの結婚ですから、ついいろいろ口を出してしまう親の気持ちもわかりますが、それでもやっぱり嫁サイドとしてはイライラしてしまうのが正直なところ。
そして何より、肝心のパートナーが自分の不安について理解してくれなかった場合、さらに心情としてはモヤモヤすることでしょう。
映画「幸せのポートレート」は、そんな相手の家族との関係に悩んでいる方にぜひ観てほしい作品。
彼の実家に招待されたヒロインが、彼の家族との相性が悪くて嫌われてしまい、大変な事態になっていくコメディ映画です。
この映画のヒロインは、とにかくいろいろやらかしてしまい、見ていてハラハラするシーンがたくさん。
「このヒロインよりはマシ!」なんて気持ちになれるかもしれませんよ(笑)。
義実家に嫌われる主人公
そして婚約者は妹を好きに…
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クリスマス直前、婚約者のエヴェレットの実家に招かれた主人公のメレディス(サラ・ジェシカ・パーカー)。
しかし神経質で冗談が通じないメレディスに比べて、エヴェレット(ダーモット・マローニー)の家族はフランクで冗談を言い合うタイプだったため、なかなか馴染めず、最初から気まずい雰囲気に。
義理の妹には冷たくされ、義母には裏で「どんなに礼儀正しくてもあんな子願い下げだわ」と言われる始末。
メレディスはなんとか受け入れてもらおうと奮闘します。
しかしなかなかうまくいかず、メレディスはこの悪い状況を打開しようと、自分の妹のジュリー(クレア・デーンズ)を呼びます。
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しかし、フレンドリーな性格のジュリーはエヴェレットの家族に気に入られ、ますますメレディスは立場がなくなりました。
メレディスは少し変わった女性で、いわゆる“空気が読めない”ところがありました。
彼女はディナーのときある失言をしてしまい、取り返しがつかないほどエヴェレットの家族と関係を悪化させてしまいます。
混乱している彼女を家から連れ出したのは、エヴェレットの弟のベン(ルーク・ウィルソン)。
彼は最初からメレディスに対し好意的で、悲しむ彼女を慰めました。
一方、メレディスを探しに出たエヴェレットとジュリーですが、エヴェレットは彼女のことを気になり出してしまいます…。
もし相手の家族とトラブルが起きたら、彼はどういう行動に出る?
結婚前に相手の家族のことを理解することは大切です。
結婚相手だけでなく、その家族とも長いつきあいをしていくのですから、どんな性格の人たちなのか、どんな価値観を持っているのか知っておきたいところです。
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また、相手の家族とトラブルが起こったとき、唯一の架け橋である婚約者がどのような行動をとるのかも大切なポイント。
味方になってくれるのか、中立なのか、我関せずなのか、親の味方になるのか…。
ちなみにエヴェレットの場合、彼はメレディスにつらく当たる自分の家族に対して怒りを露わにしました。
メレディスがいない場面で、彼は自分の家族に言い放ちます。
「彼女への攻撃はやめろ」「みんながどう思おうと彼女は僕の大切な人だ」「失望した」。
清々しいほどビシっと言ってくれるので、嫁の立場からすれば安心。
しかし一方で、メレディスがある失言をしてしまったとき、エヴェレットは彼女をフォローすることはできませんでした。
「そういうつもりで言ったんじゃない」と焦る彼女に、「じゃあどういうつもりなんだ」と責めてしまいます。
このように、メレディスと家族の板挟みになっているエヴェレットの言動は、結婚を控えている方にとって、かなりリアルな問題に映るかもしれません。
もし義実家との“つなぎ役”であるパートナーの言動に悩んでいるのであれば、このシーンは何かのヒントになるかも…?
メレディスが彼の家族と
仲良くなったきっかけは?
PHOTO:AFLO
苦労しているヒロインですが、結局どうやって彼の家族と仲良くなったのでしょうか?
それは、この映画のタイトルになっている、ある「ポートレート」がきっかけでした。
メレディスは、エヴェレットの部屋に飾ってあった「妊娠しているエヴェレットの母の写真」をキレイだと思い、その写真をコピーして額に入れ、エヴェレットの家族全員に配ったのです。
彼の家族が抱えている背景も手伝って、そのプレゼントの効果は抜群。
彼らはメレディスに対し、優しい気持ちを抱きます。(そしてここから物語はクライマックスへ…家族全員がめちゃくちゃになっていく愉快な様子を、ぜひ本編でお楽しみください!)
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自分がメレディスの立場だったら、どうするでしょうか?
完璧を繕わず本心で話をしてみる、おとなしくしている、彼との結婚を諦めるなどなど、人によって対応は千差万別ですよね。
もし今、相手の家族との関係について悩んでいたら、「幸せのポートレート」を観てみてください。
「ヒロインほど関係が悪くないから大丈夫」と自信につながったり、「ヒロインのようにもっと義実家と向き合ってみよう」と勇気づけられたり、何か得られるものがあるかもしれません。
ハートフルで、笑いも涙もある映画。
結婚前の不安やイライラを感じている人にとって、ちょっとした気分転換にオススメですよ!