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オリエンタルなドレスを着て
秘めた想いを歌い上げる
Moulin Rouge!「ムーラン・ルージュ(2001)」
(C)2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
絢爛豪華なセットやドレス、
主演2人が歌い上げる愛の曲にうっとり
ウェディングドレスといえば、お姫様のようにふんわりとスカートが広がったプリンセスラインが主流ですよね。
でも、甘い雰囲気は苦手・・・という女性は、ぜひこの「ムーラン・ルージュ」をご覧ください。
クールビューティなニコール・キッドマンが着こなす、オリエンタル調のウェディングドレスは、大人の女性にこそ似合う気品溢れる一着。
魅惑のナイトクラブを舞台に描かれる男女の純愛、煌びやかなセットや衣装、有名ラブソングのオンパレードも楽しく、ウェディング前に観る映画としては超オススメです!
さらに、ミュージカル映画の手法をとった本作では、主演のユアン・マクレガーとニコール・キッドマンの生歌も登場し、ビックリするほど美しい歌声も満喫できます。
愛の素晴らしさを高らかに歌い上げ、運命の相手と結ばれることの喜びを感じられる本作。
未来のダンナ様と一緒に鑑賞すると、より愛が深まるかもしれませんよ♪
初めて知る愛の喜び、
逃れられない、悲しき運命
物語は、作家志望の青年クリスチャン(ユアン・マクレガー)の回顧録で始まります。
1899年パリ。作家志望のクリスチャンはボヘミアンな世界に憧れ、モンマルトルへやってきました。
ひょんなことから、有名ナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」で上演する新作舞台を考えていたロートレック(ジョン・レグイザモ)らと出会い、台本の作家として推薦されます。
(c)2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
一方、深刻な経営難に陥っていた「ムーラン・ルージュ」では、支配人のジドラーが人気ナンバーワンの高級娼婦サティーンを(ニコール・キッドマン)を公爵にあてがい、新作舞台に出資させようと目論んでいました。
ムーラン・ルージュに潜りこみ、輝くダイヤモンドのように美しいサティーンを見たクリスチャンは一目惚れ。
また、クリスチャンを公爵と勘違いしたサティーンも、自作の詩を朗読し、情熱的な歌声を披露するクリスチャンに恋をしてしまいます。
その後、大金持ちの公爵ではなく貧乏作家だとバレてからも恋の炎は燃え上がり、舞台への出資を決めた公爵に隠れて甘い蜜月を過ごす2人。
(c)2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
しかし、遂に公爵にばれ、クリスチャンを殺すと脅されたサティーンは、クリスチャンと別れることを決意しますが・・・。
ミュージカル嫌いな方もきっと好きになる!
有名ラブソングのオンパレード
極彩色のドレスを着たダンサーたちがカンカンを踊る享楽の夜。
ニルヴァーナやマドンナの楽曲に乗せた圧巻のシーンにぐいぐい引き込まれるところから物語はスタート。
突然、歌とダンスが始まり、登場人物の心情を歌詞で表現するミュージカルの手法ですが、使われている曲が有名ナンバーばかりなので、親しみやすさは抜群!
(c)2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
感情移入もしやすく、楽曲につられて自然と気持ちが高揚し、全身ノリノリで楽しめるおもしろさになっています。
中でも、クリスチャンとサティーンが初めて恋に落ちるシーンでは、ユアン・マクレガーがエルトン・ジョンの「Your song」を情熱的に歌い上げ、もう、トロけてしまうほどステキ!!
キュンキュンが止まらない“スーパー・ロマンチック”なシーンなので、ぜひパートナーとご一緒にお楽しみください♪
続けて、ビートルズの「All You Need Is Love」やキッス、フィル・コリンズのメドレーが登場しますが、誰もが知っているラブソングばかりなので、ウェディングソングとしても使えそう。
サントラも発売されていますので、1度チェックしてみてくださいね。
アラフォー女性や2度目の方にもおすすめ。
気品溢れるウェディングドレス
物語は2人が恋に落ちた後、クリスチャンが書いた、サティーンとの秘めた恋を題材にした新作ショーの開幕に向けて展開していきます。
その新作ショーの舞台はインド。
クライマックスの婚礼のシーンで登場するのが、大人の女性におすすめしたいオリエンタル調のウェディングドレスです。
ベアトップですっきりした胸元のドレスは、大人っぽい印象のスレンダーライン。
スカートには左ウェストに掛けて刺繍入りのドレープが寄せられており、優雅な印象を与えています。
(c)2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
インパクトのある華やかさではなく、気品を纏うようなしっとりとしたドレスは、内面の輝きがあるからこそ着こなせるもの。
運命に翻弄されるサティーンのように、酸いも甘いも経験してきた女性の、秘めた美しさを引き立てるドレスになると思います。
サティーンは頭にパールのラリエットを付けていますが、シンプルなドレスなので大胆なヘッドドレスもお似合い。
個性豊かな小物使いにチャレンジしてみてくださいね。
ウェディングドレス以外にも、まだまだ必見のドレスはたくさん登場してきます。
スパンコールがびっしり付いたキャミソールドレスや、フワフワのファーがついたスイートなドレス、セクシーな黒のランジェリードレスなど、多彩なドレスをエロティックになりすぎず、可愛く上品に着こなしているのは、さすがニコール・キッドマン。
いつもは、ツンとすました印象があるニコール・キッドマンですが、コメディタッチな演出が多い本作ではコケティッシュな魅力も満開になっていますので、そちらもお楽しみくださいね。
「この世で最高の幸せは、誰かを愛し、そしてその人から愛されること」
バラ色の日々から悲しい結末へと進むクリスチャンとサティーンの恋。
日陰の女として「恋をしてはいけない」世界に生きるサティーンの運命には、胸が締め付けられるものがあります。
「この世で最高の幸せは、誰かを愛し、そしてその人から愛されること」
劇中に何度も登場するこのセリフを胸に、クリスチャンとサティーンの恋、そしてご自身の恋を振り返ってみてください。
鑑賞後には、最高の幸せを手に入れた喜びを再確認できると思います。